
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
ハイレベルなリスニング力・語彙力が不可欠 リーディングは速読力と高い処理能力が必要
出題形式 | 大問 5 題(リスニング 3 題、リーディング(読解)2 題) |
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試験時間 | リスニング約 30 分に引き続きリーディング 60 分
※2025 年度はリスニング約 25 分に引き続きリーディング 45 分となる予定 |
解答形式 | 全問マークセンス方式(4つの選択肢から正解を選ぶ形式) |
出題内容
①リスニング
- 短い会話文と長めの会話文、「講義」という形での出題が定着している。
- 問題と解答方法に関する指示は問題冊子に日本語で印刷されている。
- 例年、合計 30 問で、短い会話文 10 問、少し長めの会話文2つで5問、3つの講義で 15 問というパターン。
- 選択肢には意味や発音の紛らわしいものが含まれている。
- 単に与えられた情報だけでなく、そこから推測できる状況や理由などを答える応用的な問題も出題されている。
②リーディング(読解)
PART Ⅰ
- 長文を読んで英語の問いに答える形式で3題。各8問で計 24 問。
- 英問英答形式。
- 内容に関する設問が多いが、表現の意味を問う設問や、文章全体の主題や段落の文章中における役割を問う設問など多様な出題。
- 単に部分的な情報だけでなく、そこから推測できることを答える応用的な問題も出題されている。
PART Ⅱ
- 長文の中の空所に適語を補充する形式のものが1題12 問。
- 英文量の割には空所が多く、正しく文脈を把握した上で、語彙・文法・語法といったさまざまな観点から判断しなければならない。
- 英文で扱われているテーマは多岐にわたるが、ほとんどはアカデミックな内容。
難易度:全体的にかなりハイレベル
リスニング
- 例年、非常に高度な問題となっている。
- 問題数が多く、設問と選択肢を読むスピードも要求されている。
- 語彙レベルも高く、英文が読まれるのも1度だけですぐに次の問いに移ってしまうため、メモを取ってじっくり考える時間はない。
リーディング
- 長文そのものは内容・語彙ともに標準的なことが多い。
- ときに難度の高い語彙も登場し、判断に迷う選択肢を含む問題も散見される。
- 相当な速読力と設問処理能力が求められる。
対策
①リスニング
- 日頃から英語を聞く機会を増やし、耳を養うことが必要。
- ①ラジオ・テレビの英会話番組、②教科書や読解教材の英語音声、③ TOEICⓇや TOEFLⓇ、英検のリスニング対策問題集、④ CNN やテレビの副音声などを利用して毎日聞き続けることが大切。
- 実際に入試で流された音声が大学のウェブサイトで公開されるので、確認しておくとよい。
- 練習の際には、要点をメモしながら聞く。
- 音読や、長文を戻らずに速読する訓練もリスニング力アップに効果がある。
②読解力
- 本文の内容把握を問うものが中心で、アカデミックな内容のものが多い。
- パラグラフリーディングの参考書などで英語のパラグラフの構成法を押さえた上で、過去問や TOEFLⓇなどの問題を使って、素早く情報を獲得する練習を積んでおきたい。
- 複雑な論旨展開ではないので、標準的な難度の長文を少しでも速く読む訓練を多く重ねよう。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
③ 文法・語法(リーディング PART Ⅱ 空所補充)
- 文法・語法の知識が解法の鍵となる問題がさまざまな形で出題される。
- 文の前後関係を示す機能語(談話標識)を選ぶ問題も一部出題されている。
- 標準的な文法・語法の問題集を1冊仕上げることが必要。
- なぜその答えになるのか普段から理由づけをしながら類似問題に取り組む。
④語彙力
- 特にリスニングは語彙レベルが高く、語彙力アップは重要課題の一つ。
- 標準的なレベルの語彙は早めに覚え、ややレベルの高い単語帳を活用し、さらなる語彙力アップに努めてほしい。
☞オススメ参考書『早慶上智の英単語』(教学社)『テーマ別英単語 ACADEMIC(初級)』(Z会)
- 単語の意味に関しては、英英辞典、辞書の例文、実際の長文などを参考にしながら、どのような文脈で使うのかも確認しておきたい。