
傾向と対策(一般選抜試験)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2024年度の分析
読解英文は医療・心理・自然科学系テーマが多め トータルな実力が問われる
出題形式 | 大問数5題、2020年度までは大問数7題(読解、文法・語彙、会話文)。
読解問題は、2021年度からは2題であったが、2024年度は〔5〕が文法・語彙から読解問題に変わり、計3題であった。2023年度まで大問〔5〕で出題されていた語句整序問題は、2024年度は読解問題の中に含まれていた。 |
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試験時間 | 80分。2022年度までは70分。 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①長文読解
- 問題文は、医療やその他の自然科学に関する内容が出題されることが多いが、文系的なテーマも出題される。
- 設問は、空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽が中心。
②文法・語彙問題
- 大問数は2題で、1題は空所補充、1題は語句整序。2021年度から、語句整序問題では日本語訳が与えられていない。
- 例年、読解問題の中でも文法や語彙力を問う問題が出題されており、単に知識だけではなく、読解力とあわせて問う傾向が続いているといえる。
- 特に、2024年度は、読解問題の内容に基づく文法・語彙(語句整序)問題であった。
③会話文問題
- 毎年1、2題出題されていたが、2021年度からは1題の出題が続いている。
- 空所に文を補充する問題が出されたこともあるが、2021〜2023年度は内容を問う設問だけが出された。2024年度は、ホテルのレビューの読解とそれに関する会話文の中で空所補充の問題が出題された。
難易度
- 全体にレベルはやや高め。
- 読解問題の英文は、やや長めで語彙・構文のレベルも少々高い。設問についても、単に該当部分を読み取るだけでなく、文脈をしっかり把握したり全体を見渡したりしなければ解けないものが含まれている。
- 読解問題以外は、単純な知識を問う問題よりも、自分なりに頭を働かせながら答える必要のあるものが多くみられる。
- 試験時間を考えると、〔1〕の長めの読解問題に時間をかけすぎると後の問題であわてることになるので注意が必要。
対策
①長文読解:まずは十分な語彙力を身につけよう。
- 日常の学習で未知の語句に出合ったら、徹底して覚えることを習慣化して語彙力を強化し、その後大学入試レベルの単語集などを用いて適宜漏れをチェックしていくことが望ましい。
- 問題量が多いので、時間不足になるおそれがある。
- 内容説明に関しては、あらかじめ設問内容をふまえてから英文を読み進めるほうがよいだろう。
- 空所補充や同意表現は前後関係だけで解けるものもあるので、精読と速読を使い分けるとよい。
- 医療や自然科学に関する英文に慣れるためには、分野別に英文を収録した参考書・問題集に取り組むとよい。
- さらに、設問対処能力を高めるためには、過去問を試験時間内に解く演習を徹底して行うことが大切。
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②文法・語彙
- ただ知識を当てはめて考えるだけでなく、自分なりに考えて知識を応用する力を問う問題がみられる。
- こうした問題に対処するためには、単に「見たことがあるから答えがわかる」というレベルではなく、「なぜそうなるか」を自信をもって説明できるところまで学習を進めておこう。
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③会話文
- 一つ一つの発言が長めで、読解問題に近い場合もある。
- 会話の流れを適切に把握して解答する能力をつけるために、標準的な問題集に取り組むほか、過去問をよく研究しよう。