
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2018~2024年度の分析
速読力と英作文力重視
出題形式 | 大問数5題(読解問題4題、英作文1題)。読解問題の小問数は40問程度。 |
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試験時間 | 80分。 |
解答形式 | 読解問題は、すべてマークシート方式、英作文は、記述式。 |
出題内容
①読解問題
- 英文のテーマは、医学・医療、生命、環境、心理など自然科学系が多い。
- 設問は、主題、内容説明、内容真偽、空所補充、欠文・段落挿入箇所など、英文の内容が理解できているかを問うものが中心。
- 読解問題のうち1題はインタビュー記事からの出題。
②英作文
- 特に語数指定はないが、解答欄の大きさ(19.8cm×22行)から判断すると250〜300語程度書くことが可能。
- 過年度をみると教育・社会に関するテーマが多い。
- 2024年度のテーマは「自分の所属する集団での経験がどのようにアイデンティティを形成し、そのことが多文化環境に貢献するうえでどのように役立つか」であった。過年度をみると教育・社会に関するテーマが多い。
③文法・語彙
- 大問としては出題されていないが、読解問題の中で文章中の語句に近い意味のものを選ぶという設問が多く出題されている。
難易度
- 試験時間と問題量を考慮すると、全体として難のレベル。
- 読解問題の英文は比較的読みやすいものが多く、設問も標準レベルのものが中心であるが、なかには詳細な吟味が必要なものもある。
- 試験時間に対して、読解問題4題と英作文1題の計5題と分量がかなり多く、速読力と即答力が求められる。特に、英作文にどれだけの時間を確保できるかがポイント。
対策
①読解問題対策
- 過去の問題や類題から、人体、動植物、医療問題、環境問題、人間心理、言語・コミュニケーションなどの出題されやすいテーマを選び出そう。それらを何度も読み返し、そのテーマに固有の語句や表現に慣れ、話題に精通することが大切。
- パラグラフ内での文と文のつながり、また、パラグラフ間のつながりを意識して読む練習やトピックセンテンスを発見する練習は、内容説明問題の対策に役立つので重点的に取り組もう。
- 設問にあらかじめ目を通し、問われている内容をふまえて読み進む解き方も訓練しておくとよい。
- 時間配分が決め手となるので、状況に応じて臨機応変に解き方を変えることが望ましい。
☞オススメ参考書『私立医大の英語〔長文読解編〕』、『医歯薬系の英単語』(ともに教学社)
頻出の話題や語彙について整理しておこう。
②英作文
- 例年、かなりの記述量が求められる英作文が出題されている。あらかじめいくつかのテーマを想定して構想を練る訓練をし、書き慣れておくのがよい。その際、わかりやすい英文を用いて、なるべく簡潔に書くように心がけよう。
- 「社会問題になっていることへの提言」「医療人としての自覚」「環境問題に対する持論」「先端医療についての考え」「最も印象に残る体験」など。
- 例年、「序論→本論→結論」の構成で書くことが求められており、特に結論を書くことが強調されている。
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③文法・語彙:読解問題中での語彙の小問が必出!
- 時制・仮定法、準動詞、関係詞、比較、間接疑問文など、基本事項をマスターしたうえで、英単語集や英英辞典・英和辞典を活用して類義語など語彙力の増強に努めよう。
☞オススメ参考書『私立医大の英語〔文法・語法編〕』(教学社)