学習院大学(理学部-コア試験)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

学習院大学(理学部-コア試験)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜)

2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2021~2024年度の分析

英語運用能力を含めた基礎力全般が試される

出題形式 大問数7題(読解問題3題、文法・語彙問題2題、会話文問題1題、英作文問題1題)。記述式では英文和訳、和文英訳(英作文)、同意表現の抜き出しなどがみられ、英文和訳は書き出しや文末と字数が指定されていることが多い。
試験時間 90分
解答形式 解答形式は、選択式と記述式の併用で、選択式ではマークシート方式が採用。

出題内容

①読解

  • 例年、総合読解問題が2題と、空所補充のみの読解問題が1題。
  • 長文のテーマはさまざまで、ニュース等で話題になっていたものも多く、少なくとも1題は自然科学系の文章が取り上げられる傾向がうかがえる。
  • 設問は、総合読解問題では、内容理解を問うものを中心としながらも、同意表現や語句整序などで構文・語彙・熟語の知識も問われている。英文和訳は、字数制限つきの記述問題なので、正確な英文理解に加えて日本語の表現力・記述力も必要となる。読解力が試される内容真偽も例年出題。
  • 空所補充形式の問題は、語彙の知識だけでは処理できず、論旨展開を読み取る必要のある設問も含まれていることに注意。

②文法・語彙

  • 例年、空所補充の大問と誤り指摘の大問が出題。空所補充では主に分離動詞句やイディオムの知識が、誤り指摘では基本的な文法力が幅広く問われている。

③会話文

  • 例年、短い対話文の空所補充が出題。

④英作文

  • 日本語の短文を英語に訳す問題が出題。2021年度以降は、日本語に対応する英文中に空所が2カ所か3カ所設けられ、各空所に単語を1つずつ補充する形式になった。

難易度

  • 読解問題は、英文自体は分量・内容・構文・語彙のいずれの面においても基礎的であるが、字数制限つきの英文和訳と、選択式の内容真偽の設問があるため、全体としては標準レベルにあるといえる。
  • 文法・語彙、会話文の問題は、ほぼ基礎〜標準レベル。
  • 英作文は、基礎レベルの学力が問われているが、記述式なので、正確な知識と注意力が要求される。
  • 試験時間90分は、全体の問題量を考えるとそれほど余裕はない。

対策

①読解問題対策

  • 総合読解問題は内容把握および文法的知識を問う問題がバランスよく出題されている。
    • 代名詞の指すものや指示語の内容など、文と文のつながりや、段落・文章の構成といった大きな展開を意識しつつ英文にふれることが重要。
  • 英文和訳は書き出しや文末が指定されており、「日本語らしい表現」が求められている。
    • 構文の知識を増強するとともに、無生物主語構文などについては自然な日本語を意識した和訳の練習が必要。
  • 空所補充は内容把握力、文法・語彙力の双方が求められている。
    • 基本のイディオムはしっかりと身につけておく必要がある。

☞オススメ参考書『英文読解入門 基本はここだ!』(代々木ライブラリー)、『やっておきたい英語長文700』(河合出版)

②文法・語彙問題対策

  • 基礎力充実のためには、文法項目に沿った構成の参考書・問題集を使って系統的に学習するのが効率的。
    • 基本的な文法問題を網羅している参考書や問題集を用いて繰り返し演習し、なぜその答えになるのかを確認することが最も効果的な対策になる。
  • 単語・熟語に関しても、多くの英文にふれることで知識を増やしたり確認したりする作業が大切。並行して、単語・熟語集を使うなどの工夫をすれば、いっそう効率よく力がつけられる。

☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)、『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)

③会話文問題対策

  • 教科書レベルの定型的な表現を徹底的に身につけておこう。その上で前出の文法問題集などで、頻出する会話表現を身につけよう。
    • 単なる表現の暗記だけでなく、表現のもつ文法的な基礎、語彙的な基礎を必ず確認するようにしよう。

④英作文問題対策

  • 基本例文を活用するのが、最も効率的かつ確実な学習法である。
    • 教科書に載っている例文を徹底的に学習しよう。例文は、文法の学習と結びつけて進めると効率がよい。
  • 書き出しなど、英文の一部がすでに指定されているため、導き出しうる解答はさほど多くはない。頻出イディオム、構文が使えるかどうかが問われていると思ってよい。
  • 基礎〜標準的な構文をしっかり覚えた上で、主語と動詞の呼応や時制などの小さなミスをなくすことで得点源としたい。

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