
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2024年度の分析
読解、会話文、文法・語彙、英作文とバランスのとれた出題
出題形式 | 例年、大問数8題(読解4題、文法・語彙2題、会話文1題、英作文1題)。 |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | マークシート方式による選択式と記述式の併用。 |
出題内容
①読解問題:〔1〕〔5〕〔6〕〔7〕
- 〔1〕選択式の長文読解問題、〔5〕4つの短文を並べ替える問題、〔6〕図表の読み取り問題、〔7〕記述式の英文和訳が出題。図表の読み取り問題に関しては、英文中の空所補充の形式をとっている。
- 選択式の長文読解問題の英文のテーマは、環境、生物、医療・健康、言語、教育、歴史、文化など幅広い分野に及んでいる。設問内容は、内容説明や同意表現、内容真偽、主題、空所補充など、語彙力と読解力をともに試す内容。
- 記述式の英文和訳は、比較的短い英文を読んで、下線部を和訳するもの。
②文法・語彙〔2〕〔3〕
- 〔2〕空所補充で文法の知識を、〔3〕同意表現で語彙力を問われる。
③会話文〔4〕
- 内容説明の問題のみの年度もあるが、これに加え、同意表現もよく出題されている。短いやりとりから状況を把握することが求められる。
④英作文〔8〕
- 記述式の和文英訳が出題。短い文であるが、文意に合った単語や熟語を選択し、正確な英文で表現しなければならない。
難易度
- おおむね選択式の問題はやや易から標準レベル、記述式の問題はやや難レベル。
- 選択式の長文読解問題は、比較的読み取りやすく、設問も取り組みやすいものが大半。記述式の英文和訳は、やや難しく、年度によっては日本語に訳しにくいものも出題されている。
- 文法・語彙および会話文の問題は、標準的なものが中心である。
- 英作文は、やや難しいものも出題されるが、基本表現の工夫で対処可能な範囲のものである。
- 70分の試験時間で大問8題を解くことを考慮すると、スピードと正確さが求められる。
対策
①読解問題を解く技法の養成
- 限られた時間で読解問題を解くためには、内容説明や主題などの設問にあらかじめ目を通し、問われる内容をしっかりと把握しておく必要がある。
- 問われている箇所では精読に徹し、それ以外の箇所は速読する。
- 指示語や代名詞、繰り返される表現やその言い換え表現、抽象表現と具体例などに注意しながら英文の流れをつかむ。
- 文と文のつながりを意識し、知らない単語であっても前後から大体の意味を推測する。
②語彙力の養成
- 幅広い分野の英文に対応できるよう、さまざまなテーマの長文を学習することが大切。その際、キーワードとなる単語や熟語をテーマ別に整理しておくと、類似したテーマの英文を読む際に効果的。英作文のための語彙力養成にもつながる。
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③文法力の養成
- 文法・語法の頻出事項を集めた問題集を活用して、同じ問題を繰り返し解き、基礎力を養成することが大切。
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④英文和訳対策:記述式の英文和訳が例年出題。
- 訳すべき英文は、構文が複雑であったり、形容詞節や副詞節がたくさんあったりと、直訳では不自然な日本語になりがちなものもある。
- すっきりとした日本語となるように、無生物主語構文や、修飾・被修飾関係の複雑なもの、分詞・関係詞を使った文などについては、訳し方を工夫する必要がある。
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中級レベルの和訳問題集を利用し、正確かつわかりやすい訳文を書く練習を積んでおこう。
⑤英作文対策
- 表現するべき内容をしっかりとらえ、可能な限り平易で正確な表現を用いるように工夫しよう。
- 英作文用の例文集を利用し、基本例文を確実に身につけておこう。
- 実際に自分で英文を書くことを習慣にし、普段から三単現のsや時制など細かい点にも気を配って正確な英文を書くことを心がけよう。
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