
傾向と対策(一般選抜試験)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
読解から会話文まで総合的な出題 やや難の良問で実力を試す
出題形式 | 2024年度は両学部とも大問数4題の出題。2023年度まで看護学部5題、医療衛生学部4題であった。
〔看護学部〕 2024年度は、読解3題、会話文1題。2023年度までは、読解2題、会話文1題、文法・語彙2題。 〔医療衛生学部〕 2024年度は、読解1題、文法・語彙2題、会話文1題。2023年度までは、読解1題、文法・語彙2題、読解・会話文の融合問題1題。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | すべてマークシート方式。 |
出題内容
①読解問題
- 看護学部は、2024年度は大幅な変更があり、文法・語彙問題がなくなり、読解3題と会話文1題の構成になった。
- 〔4〕読解では、複数のツアー案内から当てはまるものを選ぶ新傾向の形式が出題された。
- 医療衛生学部は、長文1題が出題されている。2023年度までは、読解と会話文の融合問題が出題されていたが、2024年度はその形式での出題はなかった。
- 例年、両学部とも、医学、生物学、心理学、スポーツやゲームなどに関する英文が出題。設問は、空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽など多岐にわたる。
- 看護学部では、例年、欠文挿入箇所の問いもみられる。
②文法・語彙問題
- 看護学部では、2024年度は大問単独の出題はなかったが、読解問題の中で語句整序問題として出題されている。
- 医療衛生学部は、空所補充と語句整序であり、やや骨のある問題。
③会話文問題
- 看護学部は、2024年度は短い会話文の空所補充が出題。
- 医療衛生学部は、空所補充、内容説明、内容真偽が出題。
難易度
- 両学部とも全体のレベルとしては標準的であると言える。
- 読解問題は、やや難しく、構文も語彙レベルも高く、設問も受験生が本当に英文の内容を理解しているかどうかを問う良問。
- 医療衛生学部の文法・語彙問題の空所補充問題や会話文問題は比較的易しい。語句整序問題は並べ替える部分の量は多いが、日本語が与えられているので、それほど難しくはない。
- 看護学部で2024年度に読解問題の一部とし出題された語句整序問題は、文脈を理解したうえで、主語・動詞の文構造を見抜き、語法や熟語の知識を駆使して整える必要があり、難度が高い。
- 両学部とも、60分の試験時間で全問解答するためには、易しい問題を迅速に解答し、読解問題などの難問に十分な時間をとるといった戦略を立てる必要がある。
対策
①英文読解
- 長文は、やや難しい英文といえる。専門的な内容の英文が出題されるが、頻出度の低い医療・健康関係などの専門用語には注が付いている。
- ただ難しい英文を読みこなす練習をするのではなく、北里大学の過去問を用いて読解練習をすることがオススメ。
- 比較的出題されることの多い医療・健康・生命科学といった分野に関しては、本やインターネットの記事を読み、背景知識を身につけておくことで読解に役立つだろう。
②文法・語彙:幅広く出題される。
- 比較的オーソドックスな文法事項が問われるので、まずは基本事項をしっかり身につけておこう。
- 語句整序問題では文法力が試されるので、過去問や問題集の整序問題で演習をしておくとよい。
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③会話文
- 会話の場面や流れを正確に把握する力、会話特有の表現や口語表現を適切に用いる力をつけておこう。
- 標準的な問題集に取り組み、表現に関する知識と場面や流れを把握する力の両方をバランスよく磨いておこう。
- 会話表現については、過去問の会話文問題にじっくり当たっておくだけでも、相当に力がつく。