
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
全問英語による設問で総合力をみる
出題形式 | 大問5題(読解問題3題、文法・語彙問題1題、会話文問題1題)、解答個数は35個。2022・2023年度は、大問6題(同意表現を問う文法・語彙問題があった)、解答個数は38個。設問はすべて英語で指示されている。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①読解問題:例年3題
- 1題は長文問題で、設問に対する答えを4つの選択肢の中から選ぶ形式。あとの2題のうち、1題は語句整序、もう1題は空所に入る語を語群から選ぶ空所補充で、文意から判断させる問いになっていて取り組みやすい。
②文法・語彙問題
- 2024年度は、空所補充1題。
- 2022・2023年度は、同意表現を選ぶものと短文の空所補充が各1題。
③会話文問題
- 選択肢から答えを選ぶ空所補充で、会話の定型表現よりも、会話の流れをつかんでいるかどうかをみる設問。
難易度
- 総合的にはやや難。
- 読解問題は、試験時間と読解問題3題の分量を考えると、当然速読力が要求される。特に長文問題は毎年レベルが高く、精読力も必要になってくる。
- 文法・語彙問題は、標準的な知識を問うものである。
- 会話文問題は、数行の単純なやりとりではなく比較的長めの会話であり、話の流れを考えて解答しなければならない。
- 時間配分に注意して、比較的取り組みやすい問題は素早く確実に解答し、長文問題にゆとりをもって取り組む時間を確保したい。
対策
①文法・語彙力をつけよう
- 文法力および熟語・単語などの語彙力を直接要求する問題だけでなく、長文以外の読解問題も、どちらかというと文法・語彙問題に近い。
- 文法力は、高校の授業で基本的な内容を身につけたうえで、問題集などを活用して勉強しておこう。
- 市販されている参考書(一般に「総合英語」のタイトルがついている)の中から自分に合った1 冊を選び、積極的に活用することもオススメ。
- 語彙力は、3000〜4000語レベルの単語集を使って、できるだけ早い時期に覚えておこう。
☞オススメ参考書『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)、『UPGRADE 英文法・語法問題』(数研出版)
②読解力をつけよう
- すべての設問が英語で示されているが、その表現にはある程度決まったパターンがある。
- 過去問を研究して、設問の英文で何が要求されているかをすぐつかめるようにしておこう。
- 設問のWhat is the best 〜? やAccording to〜といった表現、また「質問に対して答えるのか」「内容一致英文を完成させるのか」などの設問形式をきちんと理解すること。
- 加えて、原則として①本文の流れにしたがって順番に設問が与えられていること、②本文中の語との言い換え表現(同義語)に着眼し比較すること、③確実に本文中で言及されていない内容は除外できることなどに注意すれば、正解できる可能性は高くなる。
- 具体的な対策としては、長文の読解問題は英検の出題パターンと似ているので、英検の対策問題を活用するとよい。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』シリーズ(教学社)
- あとの2題の読解問題に関しては、前後の文脈がヒントとなることもあるが、読解力よりも文法・語彙力を駆使して解答するよう日頃から演習しておくと、解答時間の短縮にもつながる。対策①を参考にしよう。
③長めの会話文問題に慣れよう
- 会話文は比較的長いやりとりの中で、会話の定型表現をもとに答えるものではなく、会話の流れを把握して英文を補充する問題なので、どちらかというと、読解問題に近い。
- 文法・語彙、読解問題対策で養成した力を活用したい。
- 入試対策の問題集などを使って、比較的長めの会話文問題に取り組んでおくことをすすめる。