
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
読解、会話文は標準的な出題 英作文は相当の練習が必要
出題形式 | 大問数4題(読解問題2題、会話文1題、英作文1題)。 |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | 150〜180字の要約(和文)と100〜150語程度のテーマ英作文が記述式、それ以外はマークシート法による選択式。 |
出題内容
①〔1〕読解問題、〔2〕会話文問題
- それぞれ選択式による内容説明(主題を含むこともある)の設問が5問出題。
- 下線部はなく、英語の質問に対する答えを選ぶ形式が多いが、与えられた英文を本文の内容に合うように完成させる形式が見られることもある。
②〔3〕読解問題
- 日本語による要約問題が出題。字数は例年150〜180字。
③〔4〕英作文問題
- 短い英文の課題またはテーマについて100〜150語程度で論述するもの。
難易度
- 読解問題の英文の難度は標準的である。設問も枝葉末節を問うものではなく、正答の根拠は本文において、きわめて明確に示される。
- 会話文問題もごく標準的なもので、場面や状況を正確に理解できれば、紛らわしい選択肢もないので確実に正解できる。ただし、いい加減な拾い読みが誤答を誘う可能性もまた高い。
- 大問の中で最も準備が必要なのは、150〜180字の要約文作成と100〜150語程度の英語によるテーマ英作文だろう。特に英語で論旨の一貫した説得力のある文章を書くには、相当の練習が必要である。
対策
①読解力の養成
- 内容説明・主題や要約に対応するためには、文章の概要や要点を把握する力が必要である。
- 常に文章全体の主旨を意識し、今読んでいる箇所が文章全体の流れの中でどのような意味をもつのかを考えながら読む習慣をつけよう。
- 読解問題の練習をするときには、多少わからない単語や表現があっても、すぐに辞書を引くのではなく、まずは全体を通して読み、設問に答えるようにしよう。
- 文章全体の主旨や流れ、前後関係などから、知らない単語の意味を推測したり、言い換え表現を見抜いたりする練習をしておくことが大切。
②会話文問題に慣れる
- 会話文問題は、要領よく短時間で解答する必要がある。場面や状況を把握し、会話の流れを読み取る練習をすること。
③抽象的思考力を磨く
- 肝になるのは、本文で述べられている具体的事象のポイントをつかんで端的に言い換える、いわゆる抽象的思考力である。
- 答案作成の段階では、悠長に推敲する時間的余裕はおそらく見込めないだろう。本文の要旨をスピーディーに把握・文章化する、相応の訓練が必要である。
- 過去に出題された問題はできるだけ多く練習して慣れておき、本番で慌てないようにしよう。
④英作文力の養成
- 100〜150語の英文を書くときは、導入・本論・結論という構成が整ったエッセー形式の英文を書くことを心がけよう。
- 英文を書き慣れていない人が最初からこの長さの意見論述やテーマ英作文を書こうと思っても難しいので、できるだけ早い時期から和文英訳の練習と並行して短めのパラグラフを書く練習を始めておくことが望ましい。
- パラグラフ内の構成など、英作文の書き方が詳しく説明されている教科書・参考書・問題集を利用して、英作文の基本的な約束事を理解し、それに則った多くの解答例を読んでおくことが必要。
- 基本的なパターンが頭に入ったら、自分でできるだけ多く練習をしてみること。
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