
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語・国語】経済学部
傾向
※2023~2024年度の分析
英・国融合問題で思考力を問う
出題形式 | 大問2、3題の出題(うち1、2題は英文、1題は和文)。
「外国語(英語)」の理解力を問う問題と「国語」の理解力を問う問題が出題され、各教科の配点割合は1:1。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 記述式と選択式の併用で、選択式にはマークシート方式が採用されている。 |
出題内容
- 英語および日本語で著された小説、随筆、評論文、説明文などを素材に、英語および日本語の読解力および表現力を総合的に問うものとなっている。
- 設問は、英語では空所補充、内容説明など、国語では空所補充、書き取り、文学史などが問われている。
- 英語の大問の中に日本文学史に関係する問題や日本語の解説文を整序する問題、国語の大問の中に和文中の空所に入る英単語を選択させる問題などが出題され、英語と国語双方の力が問われている。
難易度
- 英語面では、英文そのものが難しく、設問の選択肢にも判断が難しいものが含まれている。
- 国語面では、本文そのものは特に難解ではないが、他の文章との関連性を押さえたり、英語と対応させたりしながら読む必要があるため、総じて標準的な難度である。
- 試験時間内に大問2、3題を仕上げる必要があるので、迷う設問で時間を使いすぎないよう、ペース配分に注意しよう。
対策
①〔英語〕文法・語彙力をつけよう
- かなり長い英語の読解問題が出題。そのため、内容を正しく理解するための文法・語彙力は必須。文法・構文は早い時期にしっかり基礎力を身につけておこう。
- 語彙力をつけるためには単に単語集を覚えるのではなく、実際に文章内でどのように使われているかを知るのがよい。
- いろいろな話題に関する英文を読むなかで、今まで知らなかった単語を書き出し、自分の単語帳を作ってそれを覚えるようにしよう。市販の単語集と併用すれば、かなりの効果が期待できる。
②〔英語〕読解力をつけよう
- 限られた時間内で長文の内容を素早く、かつ正確に読み取る速読力が必要。その一方で、きちんとした文法・構文力を養うためには精読も欠かせない。
- 精読するときには一語一語について文中での意味を考える訓練をする必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
英文構造の解説が丁寧な問題集を利用して、多読と精読の訓練をバランスよく行うことが大切。
③〔国語〕現代文
- 2023年度は時事に関する評論を題材としつつ、日本文化や古典作品についての知識も問われた。2024年度も日本文学の流れを踏まえた講演録からの出題であった。
- 社会・経済・文化などのテーマについて、偏ることなくいろいろなものを読み、視野を広げておくとよい。
- 設問に関しては、内容読解を主とするマークシート方式対策の長文問題集をこなしておこう。
- 解く際には、必ず解答の根拠となる箇所を本文中で押さえること。さらに、段落ごとに要旨をつかみ、論理の展開に留意しながら読む練習をしておこう。
④〔国語〕国語常識
- 漢字の書き取り、熟語、四字熟語などが問題文に絡めて出題されている。標準的な出題が多いので、確実に得点源にしよう。
- 四字熟語などは日ごろから辞書を引く習慣をつけると同時に、専用の問題集を1冊解いておくと自信にもなる。
- 漢字の書き取りも、入試頻出の問題集を1冊解いておこう。
- 和文のみならず英文での出題の中にも日本文学史に関する設問がみられる。国語便覧などを活用して基礎的な知識を身につけておくとよい。
【英語】経営学部
傾向
※2023~2024年度の分析
読解力・速読力を重視
出題形式 | 大問5題(〔1〕会話文問題、〔2〕〔3〕〔4〕読解問題、〔5〕文法・語彙問題)。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
- 〔1〕の会話文問題は、具体的な話題についての長めの対話文に関する空所補充。
- 〔2〕〔3〕の読解問題の英文は、ビジネス関連のものが多い。設問は、内容の理解を問うものを中心としたオーソドックスなものが多いが、下線部の意味を問う問題などでは文法の知識も必要。
- 2024年度の〔2〕はイケアの世界戦略に関するもの、〔3〕は「スキューバダイビングの父」の功績と環境保護活動に関するものだった。
- 〔4〕の読解問題は、短い2つの英文のそれぞれ2カ所ある空所を補充する問題。
- 〔5〕の文法・語彙問題は、短い2つの英文のそれぞれ3カ所ある空所を補充する問題。文章を読みながら解く問題だが、問われているのは文法・語彙の知識である。
難易度
- 会話文問題は、標準レベル。読解問題も、文法・語彙問題も基本的には標準レベルを超えない程度の内容なので、非常に取り組みやすいと思われる。
対策
①文法・語彙力をつけよう
- 文法・語彙力は読解の基礎である。文法・構文は早い時期にしっかり基礎力を身につけておこう。
- 語彙力をつけるためには単に単語集を覚えるのではなく、いろいろな話題に関する英文を読むなかで、今まで知らなかった単語を書き出し、自分の単語帳を作ってそれを覚えるようにしよう。市販の単語集と併用すれば、かなりの効果が期待できる。
②読解力をつけよう
- 限られた時間内で長文の内容を素早く、かつ正確に読み取る速読力が必要。日ごろからさまざまな内容の英文を多く読むことに努めよう。その一方で、きちんとした文法・構文力を養うためには精読も欠かせない。
- 文脈の中での意味を問う語彙問題も出題されている。
- 精読するときには、一語一語について文中での意味を考える訓練をする必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
問題集を利用して、多読と精読の訓練をバランスよく行うことが大切。