名古屋大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

名古屋大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2024年 06月 27日

傾向と対策(前期日程)

2023年度までの前期日程の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2019~2023年度の分析

読解力・表現力のバランスがとれた英語力を

出題形式 4題(総合読解問題2題、会話文問題1題、英作文1題)
試験時間 105分
解答形式 記述式が中心。内容説明は字数制限つきになることが多い。

英文和訳、内容説明、内容真偽、空所補充、語句整序、和文英訳、テーマ英作文、意見論述など形式はさまざま。

出題内容

①総合読解問題・会話文問題

  • 論説文中心で、テーマは文化・社会・教育・科学など多岐にわたり、前年発行の雑誌を出典するなど、最新の話題を取り上げる傾向がみられる。
  • 総語数は1400〜1600語。
  • 最近は、文脈を追って読む力を試す問題が増えている。
    • 本文の後に続くと考えられるトピックを選ぶ問題(2020年度)
    • トピックセンテンスを選ぶ問題(2021~2023年度)
  • 英文和訳は、文脈や論理展開の理解を試すような問題が特徴的である。
  • 会話文は、意見論述が出題されているのが特徴。
  • 〔3〕〔4〕は例年、設問がすべて英文となっている。

②英作文問題

  • 〔4〕で出題。図表の読み取りに基づくテーマ英作文・意見論述の形式が続いている。また、〔3〕の会話文問題中の意見論述も継続している。

難易度

  • 総じて読解力と表現力をバランスよく評価する問題である。
  • 内容説明や英文和訳、英作文など、解答に時間がかかる設問が多く、なかには多少難度の高い問題、解答作成が困難な問題も散見される。

対策

①語彙力の養成:求められる単語のレベルは全体的に高い。

  • 語彙力の増強には、単語集を用いた学習と、実際に英文を読む中でそれを定着させていく学習を並行して行うことが有効である。
  • 英作文問題の比率が比較的高いので、単語の意味を覚えるだけではなく、その使い方も例文とともに学習することが望ましい。

②論理展開の把握を意識した読解問題演習

  • 内容説明問題が大きなウエートを占めている。
  • 内容設問や和訳が求められている英文をみると、必ずしも構文や文法が難解であるわけではなく、むしろ、前後の文脈や論理展開の理解を試すような出題が多い。
    • 文構造を把握し、正確に理解すると同時に、各段落の要点や文章全体の論理展開も意識し、その文が全体の論理の流れの中で何を言っているのかを考えながら文章を読み進めるパラグラフリーディング的な姿勢を忘れないようにする。
  • 未知語があっても最初から辞書を使うのではなく、まずは文脈、前後関係より意味を推測する習慣をつける。

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『大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集』(旺文社)

③英作文問題への対応

  • 和文英訳:オーソドックスな和文英訳であり、実際に英訳が求められている箇所だけでなく、文脈を参考にして、こなれた日本語を「和文和訳」してから英訳することが求められる。
  • テーマ英作文・意見論述:指定された語数で何をどのような構成で書くかを考えなければならない。
  • 自分が実際に使える構文や表現を増やし、典型的なパラグラフ構成にも習熟しておく必要がある。
  • 必ず実際に自分で解答を書いてみて、模範解答と比べてみる。

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④文法・熟語・会話表現

  • できるだけ早い時期に英文法の参考書を1冊仕上げておく。
  • 文法の参考書を用いた学習と、実際に英文を読む中でそれを定着させていく学習を並行して行うとよい。
  • 会話文は近年は読解問題に近い形で出されることが多いが、標準レベルの口語表現には習熟しておく必要がある。

⑤既出問題の研究

  • 実際に時間を計って過去問を解いてみることで、時間配分の感覚をみにつけておく。
    • 比較的時間のかかる問題(和文英訳や内容説明、テーマ英作文、意見論述など)にも余裕をもって対処できるようになる。

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