
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
総合的な英語力をみる問題
【前期日程・後期日程】
出題形式 | 例年、大問3題(読解2題、英作文1題)。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 記述式と選択式。 |
出題内容
①読解問題〔1〕〔2〕
- かなりの長文で、設問の分量も多い。英文の内容は、文化・社会問題から文学・科学関係のものまでさまざまである。
- 〔1〕は、英問英答式の内容説明が中心で、長文の内容を押さえていればそれほど迷わずに答えられるものが多いが、選択肢が紛らわしい設問や一歩踏み込んだ理解が求められる設問もある。
- 〔2〕は、例年、要約文の完成が出題されている。要約文にある6カ所の空所を各20字以内で補充する形式。
②英作文問題〔3〕
- 意見論述の形式が続いている。疑問文で与えられたテーマに答える形式で、語数制限はないが、「少なくとも二つの理由を挙げて」といった条件が与えられており、解答欄は1行約17.5cm×20行設けられている。
難易度
- 全体的には、難と言えるが、いわゆる難問・奇問の類はないので、焦らずに取り組もう。
- 読解英文は、語彙レベルが相当に高く、量も多い。内容も高度で、文意の読み取りに時間がかかる文章も多く含まれている。また、英作文の設問の形式・内容を考えると、時間的な余裕はそれほどない。
- 英作文は、書き慣れていないと難しく感じるだろう。
対策
①語彙のビルドアップ:長文読解の基礎は語彙力である。
- 新しい文章に取り組む際には、まず、一読し、未知の語句を探り、あれば印をつける。次に、辞書を引きながら印のある文を日本語に訳す。さらに、もう一度全文の内容を解釈しながら最初から最後まで読む。
- 大事なことは、ときどき復習して語彙が身についているかをチェックすることである。
②読解力の養成
- 〔1〕のように語数が多く、かつ選択式の出題の場合、本文一文一文を精読する力よりも、速読力が大切である。まず、全体の大意を把握し、その後で設問に当たるのがよいだろう。
- 通し読みには、パラグラフリーディングが有効。その後で、〔1〕のような長文の場合は、テーマと結論を確認するために、第1パラグラフと最終パラグラフの全文を読むのもよい。
- 〔1〕の場合、パラグラフの第1文が設問の参照箇所となっている場合も多い。
- 各設問の解答をする際、参照すべきパラグラフがはっきりしない場合は、スキャニングが有効。これは、設問中のある語だけに注目して、文の意味をあまり深く考えずにできるだけ速く読む方法である。
- 例年、読解英文は、テーマのはっきりした論説文が出題されている。
- テーマの背景となる基礎知識があると非常に有利。
☞オススメ参考書『大学入試 英語長文プラス 頻出テーマ10 トレーニング問題集』(旺文社)
テーマ別の問題集をできるだけたくさん読んでおこう。そのテーマに頻出の語彙のビルドアップも図れる。
③要約問題対策:要約文を完成させる形式。
- 参照する箇所を見つけるためには、かなり広範囲を通読しなければならない場合もある。スキャニングなどを用いて、見つけるコツをつかんでおこう。
④英作文対策
- まず、基礎的な英作文の力をつけることが大切。ふだんの授業を大切にして、書いたら必ずチェックする習慣をつけよう。
- 次に、意見論述のようなまとまりのある長文を書く練習をする。「論理・表現Ⅲ」などの授業で学ぶ序論・本論・結論という論の立て方をしっかりと身につけ、それを意識して書くことが大切である。
- 日本語で下書きをするのではなく、書きたいこと・書けることを箇条書きにして整理し、あとは英語で書き始めるのがよい。
- 文の書き出しや理由の列挙の仕方については、過去問の解答例などを参考に、いくつかストックをもっておくと書き始めやすい。
- 独習が困難な分野なので、できれば上級者の添削指導を受けよう。
⑤過去問の利用
- 〔2〕の要約文の完成や〔3〕の英作文は、特に過去問での対策が必須である。解説に書かれていることをよく理解して実践すること。
- 最終的には、時間配分も重要になる。
- 特に英作文は、見直し時間を5分以上はとった上で40分以内を目標に、4から5の段落(パラグラフ)からなる200語程度のエッセーの構想を立て、下書きをし、清書をする練習に取りくもう。