
傾向と対策
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2024年度の分析
英文量が多く読解力が必要 前期日程は日本語・英語両方の記述力が求められる
出題形式 | 〔前期〕国際商経学部(経済学・経営学)・社会情報科学部
大問4題(読解問題3題、英作文問題1題)。 〔中期〕社会情報科学部 大問5題(読解問題3題、会話文問題1題、文法・語彙問題1題)。 |
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試験時間 | 〔前期〕120分、〔中期〕100分。 |
解答形式 | 〔前期〕一部の空所補充などを除き、設問のほとんどが記述式で、記述量が多い。
〔中期〕選択式と記述式の出題。全体的には選択式の比重が大きい。 |
※国際商経学部グローバルビジネスコース(前期日程)と経済学・経営学コース(後期日程)は、試験は課されず出願時提出の英語能力検定のスコアを換算する。
出題内容
- 両日程ともに、出題される英文の大半は評論・随筆・時事英文で、社会問題や経済問題、環境問題などをテーマにした出題が多い。
①前期日程
- 読解問題は、3題のうち1題が総合問題、1題が内容説明に重点をおいたもの、1題が150〜180字の日本語での要約である。
- 英作文問題は、100語程度でのテーマ英作文が課されている。
②中期日程
- 読解問題は、3題とも総合問題。
- 会話文問題と文法・語彙問題は、空所補充が出題されている。
難易度
- 読解問題は、的確な内容把握力・表現力を必要とする良問。
- 英作文問題、会話文問題、文法・語彙問題は、基本的な構文・表現を中心とした標準レベルの問題といえる。
- 時間配分としては、前期日程は1題あたり30分、中期日程は〔1〕〜〔3〕を各25分、〔4〕〔5〕は1題10分程度を目標に解くとよいだろう。
対策
①読解力の養成
- 平素から教科書の予習・復習を怠らずに基礎力を養い、速読・速解を目標とした多読と、内容把握・構文理解を目標とした精読との二面的学習を進めていくことが肝要。
- 教科書レベルの英文を中心に、多読・精読するよう心がけること。ただし、英文構造の理解が十分でないうちに多読しても意味はないので、まずは精読をしっかり行い、英文構造への理解を深めておこう。
- 教科書や参考書で基礎力を養った後、さらに問題集などで、評論を主とした英文に取り組んで実戦力を養っておこう。
- その際、英文の各段落の要旨を100字程度の日本語でまとめる練習をしておくのも、内容説明や要約への対策として効果がある。
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②語彙力の養成:とにかく、毎日覚えることが大切!
- 読解問題では、語彙力が大きく内容把握に影響を与えるので、とにかく語彙力を伸ばすことを心がけよう。
- その際に、同意語・反意語・派生語等も同時に理解するつもりで学習するとよい。
- 英文の中で単語や熟語を覚えるようにすると知識が定着しやすいが、市販の単語・熟語集をうまく活用するのもよいだろう。
③英作文力の養成:
- 第一に文法的ミスのない正確な英文を書くことが大切。重要構文の定着のために、標準的な構文問題集の基本例文を暗記するようにしよう。
- 基礎を固めたら、問題集を利用して、実際に辞書の力を借りずに英作文問題に取り組んでみよう。後で解答例を見て添削してみると、自分の弱点がつかみやすい。
- テーマ英作文では、趣味・友情・将来の夢・学校生活・職業選択などの身近なテーマや、新聞の4コマ漫画のストーリーを100語程度の英文で書いてみることがオススメ。
- 先生に添削してもらえば、自分の弱点が把握できて有益である。
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④過去問の研究
- 時間を計って過去問を解いておくことは絶対に必要である。入試問題のレベルと傾向がわかり、過去問の出来具合でその時の自分の英語力を知ることもできる。それを基に学習計画を立て、勉強を続けていこう。