
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
土台は要点を抽出する読解力 日本語・英語の記述力がポイント
出題形式 | 〔前期日程〕
例年、大問4題(読解問題3題、英作文問題1題)。 |
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試験時間 | 120分 |
解答形式 | 記述式中心の出題で、記述量が多い。 |
出題内容
①学校教育教員養成課程教科教育専攻英語教育コース
- 読解問題の英文のテーマは、教育や言語に関するものが多いが、文化、社会に関する文章もある。設問は、内容説明、空所補充、内容真偽、主題中心のオーソドックスな記述式の問題がほとんど。
- 英作文問題は、新聞記事の要約と、記事の内容に関する意見論述が求められた。ひとまとまりの文章を2つ書くことになるので、やや難と言える。
※2025年度では、個別学力検査の内容が「英文ライティング」と「面接(英語での受け答え含む)」に変更予定。
②教育協働学科グローバル教育専攻英語コミュニケーションコース
- 読解問題は、〔1〕全文和訳の問題、〔2〕英文和訳や内容説明が求められる問題、〔3〕英文の質問に対して英語で解答する内容説明問題(要約を含む)の合計3題が出題。
- 〔4〕の英作文問題は、例年、和文英訳と、日本語の文章を読んで自分の見解を100語程度にまとめる自由英作文形式の問題が出題されている。テーマ英作文は、和文英訳に使用されている文章の内容を踏まえて、自分の考えを述べる形式。語数は100 語程度。
難易度
- 全体的にはやや難であるが、取り組みがいのある問題と言える。
- 英文和訳は、述べられている内容を把握するのはそれほど難しくないが、まとまりのある自然な日本語にするのに工夫を要するものが多い。
- 内容説明は、解答の根拠となる箇所の特定はそれほど難しくないが、要点を押さえたわかりやすい文にまとめるのには苦労するかもしれない。英語による内容説明などでは、その負担がより大きくなる。
- 英作文は、かなりの英語力と思考力・文章構成力が求められる。
- いずれのコースも、記述式が中心で、英作文も課されていることから、試験時間120分でもそれほど余裕はない。
対策
①読解問題
- 英文を素早く読みこなすことが前提となるので、語彙の充実に努めておくこと。また、文法事項や構文は、正確な適用ができるようにしておきたい。
- 読解問題を解くときには、単語の意味だけでなんとなく推測するのではなく、それぞれの語句の役割や形の表す意味をよく理解しよう。
- 内容説明や英文和訳といった、日本語で記述する設問が多いので、日本語の表現力も鍛えておく必要がある。練習時も解答は必ず実際に書くこと。
- 答案を作成したら、解答例と照らし合わせて、改善できる点をチェックすること。
- ポイントは、自分の答案を自力で添削できるようになること。解答例とのズレがどこかを見極められるようになれば、それだけ「正解」の基準が身についたことになる。
②英作文問題
- 受験勉強の早い段階で、教科書の例文などをすらすら書けるようにしておこう。その上で、より高度な問題集で練習を積み、過去問に臨もう。
- 基本例文レベルでは太刀打ちできないが、使える表現や構文を身につけ、英文を書く練習量を増やすという点で、短文レベルの英作文問題を数多くこなしておくことには意味がある。
- テーマ英作文は、何を述べるか決める必要があるので、どのようなことがテーマになっても説得力のある意見や興味深いストーリーが展開できるように、常日頃から社会の諸問題に目を光らせておこう。
- 意見論述の英作文は、最初に自分の立場を表明して、その根拠や例などを続けるというのが英文の基本なので、このパターンに沿って書くこと。
- 何らかのエピソードを中心に語ることを求められる場合は、出来事の要点を押さえ、読み手に状況が正しく伝わるまとめ方を心がけよう。
- 先生に見てもらう場合は、語法や文法事項など辞書や参考書で確認できることは、必ず自力で調べておくようにしておこう。
☞オススメ参考書『実戦編 英作文のトレーニング』(Z会)、『大学入試 英作文実践講義』(研究社)、『大学入試 すぐ書ける自由英作文』(教学社)