
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
読解問題では内容の理解を最重要視 文法・語法対策の必要あり
出題形式 | 〔医学部医学科・応用生物科学部共同獣医学科〕
2024年度は、大問数3題(読解、会話文、文法・語彙1題、読解2題)。 〔教育学部・地域科学部・医学部看護学科・工学部・社会システム経営学環〕 2024年度は、大問数2題(読解、会話文、文法・語彙1題、読解1題)。 ※医学部医学科・応用生物科学部共同獣医学科と共通問題。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 選択式と記述式。 |
※2025年度入試では、応用生物科学部共同獣医学科の試験科目について、「英語」が課されなくなる予定。
出題内容
- いずれの大問も複数パートで構成されている。
①読解問題〔1〕〔2〕〔3〕
- 文化・科学・社会などのさまざまなテーマを取り上げた評論やエッセーなどが出題。
- 〔1〕~〔3〕を合わせた語数は非常に多く、専門性の高い語彙が出てくるため、文脈に即して語義を類推する能力が必要。
- 〔3〕は、医(医)・応用生物科(共同獣医)学部のみ出題。
②文法・語彙問題
- 〔1〕のうち1パートは文法・語彙問題となっている。
- 設問は、語句整序。前に挙げられた英文と同じような意味になるように語句を並べ替えて英文を完成させたときに不要になる単語または語句を答える形式。
難易度
- 〔1〕は標準的な問題が多く比較的解きやすい傾向は変わらない。読解問題はこれまでも英文の語数の多さが顕著であったが、2024年度は2023年度と同程度の語数で、引き続き速読力が求められる。
- 医(医)・応用生物科(共同獣医)学部のみに課される、読解問題〔3〕では、2023年度に引き続きさまざまな人物が登場したが、問題としては解きやすく若干易化した。しかし、依然としてすべてを理解しようとして読んでいるとおそらく時間が足りなくなるため、超長文に対する効果的な訓練は必須である。
- 時間配分としては、医(医)は〔1〕を20分前後、〔2〕を35分前後、〔3〕を35分前後、教育・地域科・医(看護)・工学部および社会システム経営学環は〔1〕を30分前後、〔2〕を60分前後で解く必要があるだろう。
対策
①読解力の養成
- ある程度の速さで英文を読んで、大意を把握する訓練が必要。
- トピックセンテンス、サポートセンテンスを押さえながら、段落の大意と内容のつながりを読み取るパラグラフリーディングの手法を身につけよう。
- ここ数年、英文和訳は出題されていないが、正確な和訳は正確な読解につながるので、英文の構造を把握しながら和訳の練習を積むことも必要である。
- 語数の多い長文の出題が多いので、まずは500語レベル(それでも難しいと感じるなら300語レベル)の長文を読めるように、また解けるように練習をしよう。最終的には、1000語レベルの長文を読むことができる英語力を身につけたい。
☞オススメ参考書『関正生のThe Rules 英語長文問題集』シリーズ(旺文社)、『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』シリーズ(河合出版)
スピードリーディングや問題解法のコツを学ぶ上で効果的。その上で、赤本を使い過去の問題にあたることが大事。
②文法・語法・語彙力の養成
- 独立した文法・語彙問題は近年は見られないが、実質的には〔1〕で出題されていることから、文法・語彙問題の対策は必要。
- 語句整序問題の対策として問題集で同レベルの問題をたくさん解いておこう。
- 語彙力は広範囲にわたるものが要求される。
- さまざまな英文を多読したうえで、何も調べなくても意味がとれるようになるまで繰り返し読み直すことで、語彙を増強していくとよい。
- 長文を読むうえで語彙力は間違いなく必要になるので、英単語を毎日学習する習慣をつくろう。
☞オススメ参考書『システム英単語〈5訂版〉』(駿台文庫)、『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
フレーズで学べる単語集はおすすめである。暗記は繰り返す回数が大切なので、できる限り何度も書いて覚えるとよい。