
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
記述問題中心 語彙力の養成がカギ
出題形式 | 読解問題3題。〔1〕は設問文がすべて英語で示されている。 |
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試験時間 | 80分 |
解答形式 | 記述問題が中心。 |
出題内容
- 英文の主題は、自然科学、社会学などが多い。文章自体は標準的なものが多いので、比較的スムーズに読み進めることができる。用いられている語の中には、やや難度の高いものもいくつか存在するが、注が付けられていることも多い。
- 設問内容は、英文和訳、語句および指示語の内容を説明する問題、内容真偽など、英文の内容を読み取るものに加えて、語句整序、空所補充など、語彙・文法・構文の知識を必要とするものもある。
- 2022年度は〔3〕の読解問題の一部としてテーマ英作文が出題され、2024年度も〔2〕の一部として英語での意見論述が出題された。いずれも英文内容を踏まえた上での作文というより、自由英作文に近いものであった。
難易度
- 標準レベル。
- 語句整序や英文和訳に関しては、教科書程度の内容ではあるものの、問題集などを用いて練習を重ねる必要がある。
- 読解に必要な語彙に関しても、早い段階から積極的な学習が必要である。
対策
①読解:まず進めるべきことは、語彙を増やすこと。
- 文章自体は平易ながら、用いられている語には単語集で3000〜4500語レベルに相当するものも少なからず存在する。
- 単語集とともに読解問題集を用いて、問題を解く中で出てきた意味のわからない語を単語集で確認し、その周辺にある語から覚えていくなど、工夫を凝らした学習を進めよう。
- 読解問題の小問については、和訳や指示語の内容を答えるなどのリーディング的な要素と、文脈に照らして語句を並べ替える語句整序などのライティング的な要素が含まれている。
- 授業の予習をうまく受験勉強につなげつつ、読解問題集を補完的に使うことで対処したい。問題文全文を訳してみる練習も効果的であろう。
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②英作文力
- 語句整序については、英語表現などのテキストの内容を学習しておけば対処できると思われる。
- まずは授業で扱われる基本的な語句や文法項目の習得に努めよう。
- 典型的な例文を暗記することも有効。
- 英作文に欠かせないのが日本語を言い換える力である。
- 問題文を、英語に置き換えやすい平易な日本語や類似した日本語表現で言い換えて、それに従って英訳するなどの工夫をしたい。
- 2022・2024年度に出題されたテーマ英作文や意見論述といった自由英作文に関しては、問われている内容を正確に理解した上で設問の要求に的確に答えることが大切である。
- テーマ英作文・意見論述問題が含まれている英作文問題集を活用して、積極的に取り組んでほしい。
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③表現力
- 日本語での説明を求められる問いでは、本文の内容を正確に把握して訳し、それを指定字数内や解答欄に収まる形で示さなければならない。英語の力だけでなく、日本語の表現力も求められているといえる。
- 過去問に取り組むときにはその点もしっかり意識しておこう。