名古屋市立大学(医学部・経済学部・人文社会学部・芸術工学部・看護学部・総合生命理学部・データサイエンス学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

名古屋市立大学(医学部・経済学部・人文社会学部・芸術工学部・看護学部・総合生命理学部・データサイエンス学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜前期日程・後期日程)

2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2022~2024年度の分析 

読解:総合的な英語力・日本語の表現力を問う 英作文:内容明快な記述力を要求

【前期日程・後期日程】

出題形式 大問4題(長文読解3題、英作文1題)。
試験時間 120分
解答形式 読解問題の設問は内容真偽などが選択式、空所補充・内容説明などが記述式と選択式の併用。

※前期日程:医・経済・人文社会・芸術工・看護・データサイエンス学部

※後期日程:経済学部

出題内容

①読解

  • 英文のテーマは、自然科学、人文科学、現代社会問題、言語、経済など多様であり、過去には随筆や小説もみられた。
  • 例年、空所補充や同意表現・内容真偽などの選択式の設問は比較的解答しやすいが、内容説明については該当箇所が特定しにくい問題がある。内容の真偽については年度によっては和文でも出題されている。
  • 後期日程は経済学部のみであり、概して経済や社会情勢に関するテーマの英文が選ばれている。
  • 内容説明は、15〜120字程度の字数制限つきのものも出題されている。また、英文和訳でも60〜100字程度の字数制限がついたものが含まれることもある。

②英作文

  • 短めの英文を読み、与えられたテーマや論題に沿って120〜150語の英文を書くというもの。
  • 理由と具体的な例も含めて、わかりやすい英文でまとめることが必要である。

難易度

  • 両日程とも、かなり難度の高い問題といえる。
  • 試験時間は、120分と長めだが、英文の難度が高いうえに、解答の記述量も多いことから、決して余裕はない。

対策

①読解問題対策

  • 読解力と記述力が問われており、空所補充や同意表現といえども、英文全体の文脈の流れの中でとらえないと正解は得られない。英文和訳は逐語訳では意味をなさないものがあるので、筆者のいわんとするところを汲み取り、自然な日本語で記述するよう心がけよう。
  • 字数制限のある記述問題も多いので、パラグラフごとに要旨を30〜50字程度でまとめる練習をしておくとよいだろう。
  • 前期日程の英文のテーマは、医学部と共通問題ということもあってバラエティーに富んでいるので、日頃から英文・和文を問わず幅広い読書を心がけ、一般常識や時事問題への知識を深めておくことが有効。
  • 後期日程は、経済に関する英文が多く出題されているので、関連する用語や時事的トピックにも関心をもっておこう。

②高度な語彙・熟語・構文力をつけよう

  • 読解問題の英文の語彙レベルは非常に高いので、語彙・熟語力の養成には可能なかぎり時間を割く必要がある。
  • 英文和訳には、重要構文がカギを握るものがあるので、構文力の養成も怠ってはならない。

☞オススメ参考書『速読英単語(上級編)』(Z会)、『英熟語ターゲット1000』(旺文社)、『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)

③日本語での表現力

  • 英文を読んで理解することに加えて、理解した内容を日本語で表現する練習が欠かせない。
    • 英文和訳や内容説明の練習では、自分の解答を読み直し、読む側に自分の意図する内容が伝わる文章かどうかを必ず点検すること。

④英作文力をつける:テーマ英作文が定着。

  • 120~150語程度の長さの英作文をまとめるうえで
    • 「主張の提示→その主張をする理由→理由を説得力あるものにする具体例→主張の再確認」というように、ある程度パターンを決めておく。
    • 次に、そのパターンに沿って、それぞれの部分にどのような内容の英文をどの程度の語数で振り分けるかを考えていこう。
  • 入試頻出の重要テーマを集めた参考書を通読し、応用力をつけておけば、本番でどんなテーマが出題されても、冷静に対応できるだろう。日本語の小論文対策本に目を通しておくことも、さまざまなテーマと対処の仕方を知るひとつの方法である。

☞オススメ参考書『[実戦編]英作文のトレーニング 改訂版』(Z会)、『大学入試 英作文実践講義 改訂版』(研究社)、『大学入試 すぐ書ける自由英作文』(教学社)

⑤時間配分を上手に考えよう

  • まず問題全体に目を通してそれぞれの英文の難易度をはかり、長文の読みやすさ、英作文の書きやすさなどを考慮して、おおまかに時間配分を決めてから問題に手をつけるとよいだろう。
  • 一つの問題を深追いしすぎないように注意し、答えやすいものから解答用紙を埋めていくことが肝心。

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