
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
記述問題中心の本格的出題 問題量が多く速さも要求される
【医学部医学科・医学部看護学科】
出題形式 | 〔前期日程〕
例年、医学科・看護学科ともに大問2題(長文読解問題1題、長文読解(意見論述の英作文を含む)1題)。設問文・指示などは英語。 2023年度看護学科は、長文読解(意見論述の英作文を含む)1題の出題。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 選択式の出題もあるが、記述式の設問が中心。 |
出題内容
①長文読解問題
- 2023年度までは、1題は医学科と看護学科で同じ出典の英文が出題されていた(設問は異なる)が、2024年度は各学科、2題とも異なる英文からの出題となった。
- 長文読解問題は、医学・保健に関する英文が主に扱われ、内容説明、要約、内容真偽、英文和訳、同意表現、語句整序など、多彩な設問がバランスよく出題。
- 2024年度には出題されなかったが、要約文を空所補充(字数・語数指定あり)によって完成させる問題など特徴的な出題もある。
②英作文問題
- 本文中の内容を英語で説明するもの、さらには長文の内容を踏まえたうえで自己の意見を論述するものが出題。
- 意見論述の語数は、医学科が250〜300語程度、看護学科は150〜200語程度。
難易度
- 90分で解く問題量としては多い。
- 特に医学科は、看護学科よりも課題文や各設問の難度が高く記述量も多いので、受験生には相当な英語力が求められる。かなり差がつく設問になっている。
対策
①長文読解
- 英文自体の構文はそこまで難しいわけではないが、医学・保健系の一定の語彙力は必要とされる。普段から理系題材の文章に広く慣れておくことが大切。
- 読む際には、頭の中で段落ごとの要旨を作りながら読み進める癖をつけること。文章全体の構造を思い描きながら行うとよい。
- 医療分野に関する語彙を増強し、関連題材に親しんでおくことがオススメ。
- 読解における正確な解釈、英作文における正確な英文を作成する際に必須となる文法や構文の知識を軽視せず、問題集などで演習を積んでおこう。
☞オススメ参考書『赤本メディカルシリーズ 医歯薬系の英単語』、『赤本メディカルシリーズ 〔国公立大〕医学部の英語』(いずれも教学社)、『長文読解・英作文のための 実を結ぶ英文法 標準問題編・発展問題編』(Z会)
②記述力の養成
- 記述問題の割合が高いので、出題意図を正確に汲んだ答案を手早く作成する訓練は十分に積んでおこう。
- 独特な問われ方をする設問(要約問題など)もあるので、さまざまな記述問題に積極的に取り組み、答案を先生に添削してもらうとよい。
③英作文
- 〔1〕で出題されている長文中の語句整序も英作文の一種と考えられる。
- これらは正確な文法・構文力があれば解けるものが多く、標準的な設問と言える。
- 〔2〕で出題されている意見論述は、短時間で自分の考えをまとめ、それなりの長さの英文を適切に書くことが必要。
- 文法力を決して軽視しないこと。
- きれいで読みやすく書かれた英文と、乱雑な構文や文法で書かれた英文とでは、同じ内容でも大きな得点差がつく可能性が高い。句と句、文と文のつなぎ方には習熟しておこう。
- 添削指導を受けることが大切。
④過去問演習
- 富山大学で繰り返し出題されている特徴的な出題形式がいくつかある。したがって、過去問演習の有効性は高い。
- 問題量に比して試験時間がやや短め(特に医学科)であるので、制限時間内で解く練習も、適切な時間配分を身につけるために必要。