
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2024年度の分析
読解力と日本語表現力がポイント
出題形式 |
2020、2024年度は、大問4題(読解2題、英作文1題、リスニング1題)。 2021〜2023年度は、大問3題(読解1題、英作文1題、リスニング1題)。 |
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試験時間 | 120分(そのうち聞き取りの試験時間は、スクリプトと設問から推定すると15〜20分程度)。 |
解答形式 | 記述式が中心。英文和訳、字数制限つきの内容説明、語句整序、語数制限つきのテーマ英作文や意見論述など、本格的な記述力が要求されるものが多い。 |
※「聞き取り・書き取り試験」(リスニング問題)については、2025年度から実施されなくなる予定。
出題内容
①読解問題
- 例年2題で、うち1題が物語という年度も過去にはあったが、近年は2題とも論説文。2021〜2023年度は論説文1題のみの出題となっていたが、2024年度は2題に戻った。
- 設問は、英文和訳と字数制限がついた内容説明等、読解力を試す問題が中心。語句レベルの空所補充の出題も多い。2021・2022年度には同意表現を問う問題もあった。
- 読解英文の分量は、1題当たりでは多少のばらつきはあるが、最近では合計で1400〜1600語程度。
②英作文問題
- 3つの与えられたトピックのうち1つを選択して書く形式。
- 2020年度は、与えられたテーマについて自由に述べるというもの。
- 2021年度は、架空のことわざの意味を説明するもの。
- 2022・2023年度は、写真や絵画の画像を見てそれについて書くという形式。
- 2024年度は、3つの質問から1つを選択し、その質問の中で与えられた1つの選択肢のうちの1つについて意見を述べるという形式。
- 制限語数は、2020年度は100〜130語であったが、2021年度以降は100〜140語となっている。
難易度
- 国公立大学の二次試験としても相当難度の高い問題。本格的な記述式問題が主なので、語彙・構文の知識に加えて、日本語による高度な表現力も求められる。
対策
①読解問題
- 語彙力をつける。
- 教科書のレベルの語彙では足りないので、ハイレベルな問題にも取り組み、そこで出てきた未知の語句に関して自分で単語・熟語ノートを作り、覚えていくのがよい。
- 長い読解英文の内容把握を求められる問題では、一文一文にじっくり向き合うことに加えて、全体の展開を注意深く追う読み方が必要。
- 普段から段落ごとの要旨をまとめたり、文全体の要約をしたりということを習慣化しておく。
- 英字新聞や英文雑誌を読むなど、教科書を超えた、より実戦的な読解練習を心がける。
- 記述式問題に対応するには、しっかりした日本語の表現力が不可欠。
- 日本語表現力の向上には、先に述べたように、段落ごとの要旨をまとめたり、文全体の要約をしたりという練習が役立つ。
- 出来上がった解答は必ず読み返し、日本語としておかしなところはないかをチェックしたり、模範解答と比較して不備な点を修正したりする習慣を身につける。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)、『大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集』(旺文社)
②英作文問題:一橋大学の英作文は書かなければならない量が比較的多い。
- 文法の知識と語彙を確実に身につけることと並行して、構文参考書やライティング教科書の基本例文を書いて覚える。それによって使いこなせる構文をできるだけ増やしておくこと。
- 入試本番では、頭の中で主張と論旨展開をまとめた後、書くべきことを箇条書きにして、細かい肉付けはいきなり英語で書けるだけの作文力が必要。
- 普段から論旨の流れの図を作り、それを基に書く練習を重ねるとよい。
- 練習量がポイント。問題集や過去問を利用して、何度も練習しよう。
- 専用のノートを用意して、入試本番と同じように自分の手で書いてみることが重要。書いた英文は模範解答と比べたり、学校の先生などに添削してもらうと効果的。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐ書ける自由英作文』(教学社)、『一橋大の英語20カ年』(教学社)