
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
標準的な長文読解力と高度な英作文力が試される
出題形式 | 大問4題(長文読解問題2題、英作文2題(論述型と会話文の空所補充型))。
データサイエンス経営(理系型)・工学部は、〔2〕長文読解問題のみの出題。 |
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試験時間 | 〔データサイエンス経営(文系型)・国際・農学部〕120分
〔データサイエンス経営(理系型)・工学部〕45分 |
解答形式 | 記述問題主体。 |
出題内容
①読解問題
- 総合問題形式で、内容理解中心の設問であるが、基本的な語彙力に関する設問も出題されることがある。内容理解を問う設問では、英文和訳や内容説明などが問われる。英文による内容真偽問題も毎年出題されている。
- 英文は、〔1〕は評論・論説系の文章、〔2〕は随筆・物語系の文章であることが多く、具体的で取り組みやすい話題が多い。分量も、国公立大学の入試問題としては標準的。
②英作文問題
- 〔3〕の英作文で書くべき分量は、150語程度。テーマとしては、環境問題や教育関連など社会的なトピックが取り上げられることが多い。
- 〔4〕の英作文(会話文の空所補充)では、会話の定型表現の知識や文脈把握力が試される。
難易度
- 全体として、試験時間を考慮すると、いずれの学部も標準レベルの問題と言える。
- 〔1〕〔2〕の読解英文自体は標準的なレベルである。特に難解な構文、難語などは含まれない。問題形式も慣れを必要とするものはなく、やや易〜標準というレベル。
- 〔3〕の英作文は分量の多さからやや難のレベル。
- 〔4〕の会話文の英作文は標準的な英語力があれば十分に対処できるが、前後の流れをしっかりと把握して、自然なやりとりを完成させることが肝要。
対策
①読解問題対策
- 読解問題は大問数の半分を占め、ここで十分に得点できる英語力を養うのが肝心。問われているのは標準レベルの読解力であるので、次の3点に留意して学習を進めよう。
- 基本的な語彙力を養成する。標準レベルの単語・熟語集を繰り返し学習して、基礎力の充実に努めよう。
- 文法・構文の基礎力を養成する。文法項目別に整理された問題集や参考書を使って、効率よく英語の構造を頭に入れよう。
- 長文読解力をしっかりつける。先の2点の基礎力を十分に身につけてから、標準レベルの読解問題集を用いて、長文を読む練習をし、文脈を正確につかむ力を養おう。
- もう一つ忘れてはならないのが、日本語による「記述」の練習である。問題集を選ぶときは記述式の問題が含まれているものを選ぶとよい。
②英作文対策
- 会話文形式の問題に関しては、会話の定型表現をしっかり身につけること。教科書レベルのものは必ずクリアしておこう。とりわけ、疑問文についてはその応答も含めて徹底的に学習しておくこと。
- パターン練習をある程度しておけば、得意分野に変えることも十分可能。
- 論述型の英作文は、課題についてどのように自分の考えを表現するかがポイント。「英語で書く小論文」なのだということを念頭におき、導入→本論→結論などの文章構成のパターンも習得しておこう。
- まず、自分の考えをまとめる力をつけ、次に、自分の考えを表現するための道具、すなわち基本例文を身につけよう。
- 基本例文集に出てくる例文は残らず暗唱するのが基本。こうすることで、自由に使える英文を増やすことができる。その上で自分が言いたいことを暗記した構文にあてはめる練習をしよう。
- 以上の努力を続けた上で、「日常的な話題」「社会的な話題」「文化」「外国語」などと大きく項目を分けておき、それぞれについて典型的な話題を取り上げて、自分なりに英文を書いてみよう。書いた英文は先生に必ず見てもらうこと。
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