
傾向と対策(前期日程)
2023年度までの前期日程の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
正確な読み・解釈力とその表現力が問われる
出題形式 | 例年、計4題(長文読解3題、英作文1題)。設問文が英語で書かれているものが一部ある。 |
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試験時間 | 100分 |
解答形式 | 中心は記述式(英文和訳・内容説明)。選択式(内容真偽、語句整序、空所補充)もある。 |
出題内容
読解問題
- 英文の主題は、科学的なものから文化・社会論、身近な出来事を扱った随筆に近いものまで多岐にわたる。
- 各学部で扱われる研究対象が反映されているといってよいが、いずれの英文も過度に専門的ではなく、細かい内容も比喩などを用いて分かりやすく述べている。
- 設問は、英文和訳や内容説明中心だが、空所補充や語句整序で文法やイディオムの知識が問われることもある。
- 内容説明は、該当箇所を見つけるための読解力と、設問で要求されていることを的確にまとめる表現力が試される。
- 英文和訳は、意味や内容が伝わる日本語になるよう工夫する必要があり、英語力だけではなく、日本語の使いこなしがカギとなる箇所が選ばれている。
英作文問題
- 例年、一連の日本語の文章が示され、その内容に関する設問に英文で答える形式となっており、設問文は英文で書かれている。
- 2021年度以降は70語程度と語数が指定されている。
難易度
- 全体としては、記述の分量が多く、やや難度の高い問題である。
対策
①和訳の力を養う
- 長文読解が3題出題されるので、全体としてはかなりの量の英文を読むことになる。速読で主題や要旨を把握してから、設問に関係する箇所を丁寧に読む。
- 和訳するときは、単語の意味だけでなんとなく内容を推測するのではなく、正確に文構造を分析し、細部までしっかり解明する読み方を心がける。
- 不定詞や分詞、時制など、文法事項についても参考書の該当項目を見直し、正しく解釈できるようにしておく。
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※文構造を丁寧に解説している英文解釈の参考書などを1冊仕上げておくのも効果的
- 内容がつかめたということと、それを的確に表現できることは別であるので、訳文は必ず書いてみること。
②内容説明の問題に慣れる:内容説明は、必ず本文に該当箇所がある。
- その該当箇所を見抜く。
- その箇所を正しく解釈する。
- 解釈した内容を「具体的に説明せよ」「違いを説明せよ」といった設問の要求に合わせてアレンジする。
- 必ず解答を実際に書いてみて、解答例と比較し、盛り込むべき点が全て入っているかどうか確認する。
③英作文力をつける
- 日本語で描かれた内容について英語で説明するという独特な出題形式であるが、語句や文法の知識といった基礎力の充実が第一のカギである。
- こなれた日本語を英語でどう表現するかがもう一つのカギであり、英語で表現できるものにパラフレーズする力をつける。
- 設問で要求されている箇所を見つけたら、その箇所の要点を整理する。
- 盛り込むべき内容を箇条書きにし、できるだけ簡潔で平易な表現に直す。
- 文意を保ったまま、自分が使える英語で表すことが大切である。
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※日本語の文章を英語で要約する問題などにも積極的に取り組むとよい。