
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【総合問題】
傾向
※2023~2024年度の分析
読解力・要約力・記述力が総合的に問われる
【前期日程・後期日程】
出題形式 | 〔総合問題A〕
大問1題(2〜4つの課題文が出される)。 |
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試験時間 | 100分 |
解答形式 | 記述式。 |
出題内容
- 各日程とも設問は5問で、それぞれの課題文についての内容説明・理由説明と、意見論述という構成。
- いずれの設問も字数制限があるものがほとんどで、内容説明・理由説明は70〜200字、意見論述は400〜600字で、すべての課題文を踏まえた上での論述が主である。字数制限のある記述の合計字数は700〜1000字程度。
- 2025年度より「総合問題」がすべての学部・学科・コースで共通問題になる予定であり、複数の課題文や資料(論説・記事・説明文等の日本語の文章、図表・グラフ等)を理解した上で、論理的に思考し、的確に表現することを求める記述式の問題に変更される予定。
- 大学より公表されている、類似した傾向をもつ試験問題として、「総合問題A」(英語の課題文を含まない)が参考になる。
- 「人間や社会に関するテーマの課題文を出題する」とされており、2024年度の前期日程では、「歴史とは何か」を問う内容で出題。2024年度の後期日程では、「エビデンスに基づく意思決定」に関するテーマが出題。
難易度
- 設問に関しては、総記述量がそれなりに多く、また、課題文全体を読んでからその内容をまとめるようなタイプのものが多いので、時間配分に十分留意することが求められる。
- 興味をもって読めるエッセーのような論説文や、ニュースなどで取り上げられる社会問題に関する内容が多い。
対策
①テーマについて自分なりの考えをもつ
- 課題文のテーマは、いずれも学校でのディベートの授業の議題として取り上げられるようなもの。意見論述の場合、普段からさまざまなテーマについて知見を広げ、自分なりの考えをもち、それを自分らしい文章にまとめられる力を養っておくことが重要。
- 新聞やニュースだけでなく、自分の身の回りのことにも目を配り、考える力が求められる。
②書かれている内容のその先を推し量る
- 意見論述では、現在の状況を読み取るだけでなく、未来の状況を予想・想像するなど本文に書かれていないことを汲み取る力も求められる。
- まずは国語で「行間を読む」力を養っておこう。エッセーを読む際、筆者の真に伝えたいことを常に推測する習慣を身につけられるとよい。
- 与えられた複数の課題文を複合的に読み、自分の身近な問題とも結びつけながら理解することが重要。
③さまざまなことに興味をもち「知る」を楽しもう
- 学部を問わずさまざまなテーマが扱われている。自分の志望する学部に直結するようなテーマはもちろんだが、より広く興味・関心をもっていきたい。
- 過去問の課題文に一通り目を通すなどして、いろいろな文章を読み、広い世界を知って、それを楽しむことを心がけよう。