
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
長文読解は日本語での記述力が不可欠 和文英訳とテーマ英作文の両方が出題
出題形式 | 大問4題(読解問題2題、和文英訳を含む会話文1題、英作文1題)。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 大部分が記述式。 |
出題内容
①読解問題
- 英文のテーマは、さまざまな分野から出題されている。抽象的な文章や専門的な文章は比較的少なく、身近なテーマのものが多くみられる。
- 設問は、内容説明が中心で、英文和訳や空所補充、文整序が出題されたこともある。記述量が多いのが特徴。
②英作文
- 和文英訳は、比較的短い口語的な表現を英訳することが求められている。会話文の空所に入る適切な日本語文を選び、それを英訳するという形式。
- 英作文は、あるテーマについて自分の考えを述べるテーマ英作文。100語程度の指定がある。年度によっては、やや難度の高いテーマも出題されている。
難易度
- 英文の内容自体は、主旨をとらえやすいものが多く、設問の該当箇所も特定しやすいが、解答形式は、ほとんどが記述式でその記述量も多いため、しっかりと日本語でまとめる力が求められている。
- 会話文形式の和文英訳問題は、標準的な出題。口語的な表現を英語にしやすい日本語に変換して書くことがポイント。
- 英作文は、100語程度の英文を書かねばならず、読解問題の記述量も含めると全体としてはかなりの記述力が求められている。
対策
①読解力の養成
- 英文を読むための文法を押さえ、そのルールに従って英文を読み進めなければ正確な読解はできない。
- 最初は、ゆっくりでもよいので英文の文構造を正確にとらえる力を養成し、そのうえで段落ごとの要旨を押さえながら、ある程度のスピードで英文を読む練習を積んでいこう。
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②文法・語彙
- 読解問題においても、一定の語彙力は不可欠。できるだけ早い段階でその語彙力をつけておかなければ、読解問題の演習を多くこなすことはできない。
- 必要以上に高度な語彙力は求められていないが、標準レベルの単語帳は早い段階で仕上げておこう。
③記述力の養成
- 日本語での記述式の設問が多いため、記述力の有無で大きく差がつく。
- 内容説明では、何となく解答を書き始めるのではなく、解答の根拠となる該当箇所をしっかり特定し、それを自然な日本語にまとめなければならない。
- 記述力を養成するには、頭の中だけで考えるのではなく、実際に手を動かして解答を書き、作成した解答は、必ず学校の先生など第三者に見てもらい、内容や日本語として不自然な点がないかをチェックしてもらおう。
④英作文
- 会話文の和文英訳は、基本的な表現が問われているので、基本例文や構文を押さえておけば対応できる。
- テーマ英作文は、複雑な構文や難しい単語を使わず、平易な語句や表現を使って文法的に誤りのない英文が書けるようにしよう。
- 英文を論理的に組み立てられるかが重要なポイントとなるため、英作文の問題集で基本的な英文の組み立て方を学習し、実際に過去問を使ってさまざまなテーマで英文を書いてみることがオススメ。
- 書いた英文は、必ず第三者に添削してもらい、自分がよくミスをするポイントや、文章の構成が適切に組み立てられているかをチェックしてもらおう。
- 日頃から、ものごとをメリット・デメリットの両面から見るように心がけておくことも、意見論述の良い訓練となる。
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- 頻出・重要テーマをカバーした参考書なども活用しよう。