
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2024年度の分析
読解・英作文・リスニングの3本立て バランスのとれた英語力が必要
出題形式 | 〔前期日程〕
大問4題(読解問題2題、英作文問題1題、リスニング問題1題)。 |
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試験時間 | リスニングを含め120分。 |
解答形式 | 一部の問題を除いて記述式。 |
出題内容
①読解問題
- 内容説明を中心に、英文和訳など記述式の比重が大きい。内容説明では、字数制限や語数制限がつくことが多い。
- いずれの設問も、英文の内容を正しく理解できているかを問う姿勢が顕著。
- 空所補充や同意表現、同一用法、内容真偽などは選択式であるが、文脈の読み取りを必要とするものが中心となっている。
- 読解英文の内容は、文化・社会・言語などさまざまで、日常生活の1コマを取り上げた身近な話題も多い。設問は、文脈の流れを問うものが中心。
②英作文問題
- テーマ英作文または意見論述と、和文英訳の2本立てとなっており、与えられたテーマについて100語程度で書かせるもの。年度によっては英語による内容説明が出題されている。
- 自分の生活・経験・考えや、学校生活に関することなど、比較的身近な話題を取り上げているものが多いが、想像力をはたらかせて書く必要のあるテーマが取り上げられることもある。
③リスニング問題
- インタビューや会話文の内容についての質問に答えるものが多い。
- 設問そのものはシンプルであるが、2022年度は3つのパート全体に関わる設問もあり、リスニング中に簡単なメモを取っておくと安心できる。
難易度
- 全体的に英文のレベルが高く、記述量も多いので、難度としては高め。
- 近年、リスニング問題は、比較的取り組みやすい出題が続いている。
- リスニングの放送は、試験開始から90分後に始まるので、それまでに3題を解き終わることができるように取り組もう。
対策
①記述力をつけよう
- 英文和訳や近年さらに増加傾向にある内容説明は、英文の逐語訳では意味をなさないものが多く、筆者の言わんとするところを汲み取って、自然な日本語にすることが必要。
- 字数制限のついた内容説明問題が出題されているので、パラグラフごとに要旨を簡潔にまとめる練習をしておく必要がある。
②読解問題
- 読解問題の英文の語彙レベルが高いので、単語の暗記などの地道な努力を怠ると、英文の内容をたどることすらおぼつかない。また、英文和訳では重要構文が訳のカギを握るので、語彙力とともに構文力の養成も怠ってはならない。
- 取り上げられる英文の内容は、さまざまなので、普段から英文・和文を問わず幅広い読書を心がけ、一般常識や時事問題への知識を深めておくことが大変有効である。
☞オススメ参考書『システム英単語』(駿台文庫)、『英熟語ターゲット1000』(旺文社)
③英作文問題
- 和文英訳は難問も多い。問題文の直訳では英文になりにくいので、英訳しやすい日本語に変換した上で、実際に書く練習を重ねることが必要。
☞オススメ参考書『大学入試 英作文 ハイパートレーニング』シリーズ(桐原書店)、『〔実戦編〕英作文のトレーニング』(Z会)、『大学入試 すぐ書ける自由英作文』(教学社)
入試頻出の重要テーマを集めた参考書で応用力をつけておけば、本番でどんなテーマが出題されても冷静に対応できるだろう。
④リスニング問題
- 早い時期から、リスニング教材などを利用して耳を慣らしておくことが必要。赤本のリスニング専用サイトも大いに活用しよう。
- リスニング力不足を嘆く受験生の多くは、実は語彙力不足がその根本原因となっていることが多いので、語彙を増やす努力が必要。
- 設問の順序が会話の流れ通りでなかったり、複数の情報を合わせて判断しなければならないものもあるので、問題を聴きながら内容に関する簡単なメモを取る練習をしておく必要があるだろう。
☞オススメ参考書『赤本プラス 大学入試 絶対できる英語リスニング』(教学社)