東京学芸大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

東京学芸大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜前期日程)

2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2023~2024年度の分析

読解力重視 記述式説明問題、英作文などの攻略が決め手

出題形式 大問5題(読解2題、英作文2題、リスニング1題)
試験時間 筆記試験90分、リスニング問題が10分程度。
解答形式 筆記試験は記述式。リスニング問題はディクテーションの1題のみ。

出題内容

①読解問題:2題の出題。

  • 1題は記述式の内容説明と英文和訳、もう1題は、英文を日本語で要約する問題。
  • 読解量は比較的多い。英文のテーマは、社会・文化・教育・言語などバラエティーに富んでいる。

②英作文問題:2題の出題。

  • 1題はオーソドックスな和文英訳問題。まとまりのある日本文が提示され、その中の5文程度を英語に直すよう指示されている。
  • もう1題は意見論述。提示された文に対する考えを200語程度の英語で書くという形式。
  • 教育や学習方法に関するもののほか、他者を理解することについてなど、教員を志している受験生に深い考察を促すようなテーマが与えられている。

③リスニング問題

  • 例年、1つのテーマに関する5文程度の文章の書き取りを行うディクテーションのみが出題。各文は短く、使用される語は基本的なものである。

難易度

  • 全般的によく練られた標準的な問題。それほど難問ではないが、分量が比較的多いこと、文脈をしっかり押さえないと解答しにくいものが多いこと、難度の高い単語も使われていることに注意しよう。
  • 下線部の英文和訳は、こなれた日本語にするのが難しいものもあり、油断は禁物。内容説明や要約問題は、英文を的確に理解する力と同時に、理解したことを簡潔な日本語でうまくまとめる力も要求されている。
  • 意見論述の英作文は、やや難しい。
  • 時間配分としては、〔1〕の英文和訳と内容説明に30分、〔2〕の要約問題に25分、〔3〕の和文英訳に10分、〔4〕の英作文に25分程度を目安にするとよい。

対策

①読解力をつける

  • 語彙や構文が難しい英文を精読する練習と並行して、易しめの英文をたくさん読み、素早く話の流れをつかめるようにしておこう。
  • さまざまなトピックの英文が取り上げられているので、日本語での読書の幅を広げておくことも大切である。
    • 英語学習者向けの英字新聞を購読するなどして、いろいろなテーマの文章にふれ、語彙や知識を増やしておくのも効果的。
  • 記述式の英文和訳や内容説明の設問が中心なので、記述式を重視した問題集や他の国公立大の過去問などを利用して、実際に書いて答える練習をしておくこと。

②英作文力をつける

  • 例年200語程度の意見論述が出題されているが、まずは基本的な例文を確実に覚えて使いこなせるようにしておこう。
    • パラグラフの組み立て方やトピックセンテンスの提示の仕方などに気をつけて、さまざまなテーマについて論述する練習を積んでおこう。
  • 実際に自分で作文してみることが何よりも大切であるが、書いた英文を先生に見てもらうとなおよい。
  • 読解演習に出てくる連語・重要構文・慣用表現なども自分のものとして吸収し、和文英訳の中で的確に応用して使えるまでにしておこう。
  • 教育に関するテーマや高校生にとって身近な内容のテーマが出題されているので、日頃から、関連する文章や新聞記事があれば注意深く読むようにしておこう。

☞オススメ参考書『大学入試 すぐ書ける自由英作文』(教学社)、『これならわかる ライティング授業の実況中継』(語学春秋社)

③リスニング

  • ふだんからNHKのラジオやテレビの英語講座などを視聴して、リスニングの力を伸ばすように心がけるとよい。
  • 共通テストのリスニング対策用の問題を使って、長めの英文を書き取る練習をするのも効果的。

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