
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2024年度の分析
読解・英作文中心の総合問題2題が定着
出題形式 | 長文読解総合問題2題(英文和訳、和文英訳、内容説明、内容真偽を中心にした設問で構成)。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 記述式の占める割合が大きいが、空所補充や内容に一致する英文を選ぶ選択式の問題も出題。 |
出題内容
①読解:ここ数年は論説文2題の出題が定着。
- 長文の合計語数は、3000語を超えている。
- 英文のテーマ自体は抽象的なものではなく、比較的わかりやすいものである。さまざまな分野から出題されており、特定の分野への偏りはみられない。
- 英文和訳:1題につき2カ所、合計4カ所の下線部の和訳が求められている。
- 内容説明:記述式の設問では、字数制限がついていることがほとんど。選択式の問題も出題され、部分的な内容把握だけではなく、その具体例として考えられるものが問われることもある。
- 2024年度は適切なタイトルを選ぶ問題
- 2021年度は出来事が起きた順序を問う問題
- 内容真偽:〔1〕は10の英文から内容に一致するものを3文選ぶ、〔2〕は7〜9の英文から2文選ぶという出題が続いている。
- 空所補充等:文脈を考慮して適切な語句・文を入れる空所補充問題が出題。
- 同意表現:2023年度に出題された。短いフレーズの同意表現を問う問題。
②英作文問題
- 問題英文中の1文を日本語で与え、その部分を英訳させる和文英訳問題が、毎年2、3問出題。問題文中の単語を利用できるケースが多い。
難易度
- 全体的には、標準〜やや難のレベル。本文の英文量がかなり多く、語彙レベルもかなり高いので、読解に手間取ると時間不足になる恐れがある。
対策
①読解
- 非常に分量が多い英文を限られた時間で読み、解答を作成するには、しっかりとした語彙力が不可欠。
- ややレベルの高い単語帳を活用し、さらに語彙力をアップさせよう。また、過去問を活用し、どの程度の語彙レベルが要求されているのかを確認しよう。
- 出題される英文量が非常に多いので、ある程度のスピードで読み進めていかなければ、時間内に解答を終えることができない。
- 普段から段落ごとの主題をすばやくつかみ、左から右に英文をとらえていく読み方の練習が不可欠。
- 英文和訳が毎年出題され、語句内容の説明なども出題されているため、精読力も求められている。
- 修飾構造や接続構造など、英文の文構造を正確に把握することが大前提となるため、普段からしっかりと練習を積まなければならない。
- 記述式の設問が多いため、日本語の表現力が必要。和訳や説明文を適切な日本語で作成するためには、実際に手を動かして書く練習をしよう。
- 普段の練習から手を動かして実際に解答を書き、できれば学校の先生など第三者に見てもらい、日本語として不自然な部分がないかチェックしてもらおう。
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②英作文:和文英訳問題形式で出題
- 比較的短い文章が出題されており、使用する構文も標準的なものが多い。
- 教科書などに載っている基本例文をしっかり暗記し、標準的な問題集を1冊仕上げれば、十分に対応できるだろう。
- 違うタイプの英作文の出題にも備えて、英文の内容を理解したうえで英語で説明する問題や、テーマに沿って書く自由英作文などにも、問題集などで当たっておこう。
- 英作文は第三者に添削をしてもらうと、自分がミスをしやすいポイントがわかってくるので、ぜひ添削を受ける機会をもってほしい。