
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2024年度の分析
読解、英作文などがバランスよく出題 工・情報(情報科)では独自問題も出題
出題形式 | 〔人文社会科・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学部〕
大問5題(〔1〕〔3〕読解問題、〔2〕文法・語彙問題、〔4〕会話文問題、〔5〕英作文問題)。試験時間は80分。 〔情報(情報科)学部〕 大問6題、〔1〕〜〔5〕は人文社会科学部ほかと共通問題、〔6〕は読解問題。試験時間は100分。 〔工学部〕 大問5題、〔1〕〜〔4〕は人文社会科学部ほかと共通問題、〔5〕では英作文の代わりに科学技術に関する読解問題が出題。試験時間は80分。 ※設問文は、情報(情報科)学部の〔6〕を除いてすべて英語。 |
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解答形式 | 一部選択式も出題されているが、ほとんどが記述式。 |
出題内容
①読解問題:文章自体は比較的読みやすいものが多い。
- 〔1〕は小説やエッセーのような文章、〔3〕は社会のさまざまな事柄をテーマにした論説文が出題されることが多い。
- 設問は、英文和訳、内容説明、内容真偽が中心。2022〜2024年度は英文和訳が出題されなかった。
- 情報(情報科)学部の独自問題は、英文の内容を整理し、数学的知識をもとに答えを論理的に説明するという形式の問題。
- 工学部の独自問題は、2023年度はグルコース燃料電池、2024年度はレアアースメタルに関する内容で、設問は、字数制限つきの内容説明、簡単な計算。
②文法・語彙問題
- 例年、誤り指摘・訂正問題が出題。基本的な文法・語彙の問題であり、品詞の使い分け、動詞の語法など、幅広く文法力が試されている。
③会話文問題
- 選択式の空所補充問題が出題。基本的な会話表現、動詞・前置詞の知識などが問われている。適切な語(句)を選ぶ3択式。
④英作文問題
- 与えられたテーマについて自分の意見や体験などを述べる形式。語数は120語程度。
難易度
- 読解問題は、英文・設問ともにそれほど難度は高くない。
- 情報(情報科)学部の独自問題は、英文自体は平易なものであるが、数学や情報分野の知識が必要なものもあり、答えを思いつくことが少し難しく感じられるかもしれない。
- 文法・語彙問題、会話文問題は、基本的なレベルの出題が多い。
- 英作文問題は、オーソドックスな出題であるが、記述すべき英文の長さと試験時間を考えると難度は高い。
対策
①読解力の養成
- 標準レベルの英文の内容を流れに沿って正確に把握する力が問われている。
- 重要な語彙や構文を含む英文解釈と並行して、段落ごとに内容を把握し、頭の中で整理しながら読む練習にも力を入れよう。
- 論説文は読めるのに小説になると読解力が低下する人も多いので、心理描写を伴う物語的な英文の読解練習もしておこう。
- その際には、場面の状況を把握し、登場人物の言動やそれに伴う感情に注意しながら読むことが大切。
②文法・語彙力の養成
- 文法・語彙・慣用表現分野の設問は、例年、基本的なものや入試頻出のものが多いので、ここで失点しないように文法・語彙力をしっかり身につけよう。
- 標準レベルの文法・語法問題集、単語集をそれぞれ1冊は仕上げておこう。
- 過去問を活用して誤り指摘・訂正問題の形式にも慣れておくようにしておこう。
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③英作文力の養成:テーマ英作文が出題
- 文法・語彙力を身につけつつ、英文の表現や構造に対する理解を深めることが、英作文力を養成する上で重要である。読解分野の学習と英作文の練習は互いに密接に関連しているという認識をもつようにしよう。
- 重要な文法・構文や頻出表現を含む短文をできるだけ多く暗記し、過去問や問題集を使って練習するとよい。
- 自己の体験を記述するテーマ作文やテーマについて賛否を明らかにして論じる意見論述では、書くべき内容をすぐに考え出せるように、さまざまな問題に取り組んでおこう。
- 社会問題などに対する自分なりの意見や考えをもつようにしておこう。
- 自分の書いた答案は先生に添削してもらい、十分な時間をかけて見直すことが重要。添削指導を受けた後に、その内容をふまえてもう一度書いてみよう。
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