
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
芸術学科は長文の和訳が特色 楽理科は難度が高い
出題形式 | 〔芸術学科〕例年、大問2題(読解2題)。
〔楽理科〕大問3題(読解問題2題、英作文問題1題)。 |
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試験時間 | 〔芸術学科〕90分。〔楽理科〕120分。 |
解答形式 | 〔芸術学科〕記述式の英文和訳のみ。〔楽理科〕記述式。 |
出題内容
①芸術学科
- 英文和訳は、例年、美術や芸術の様式・技法・歴史に関する評論文の和訳であり、美術分野の基礎知識も問われる内容。
- 抽象度や語彙レベルの高い内容を和訳することが求められている。一見なじみがあると思う単語であっても、文脈から判断して訳を考えないと適切な日本語にならず、内容の理解度が問われることになる。
- 美術関係の基本的語彙の習得も必須。
②楽理科
- 例年、読解問題は下線部の英文和訳と内容説明が中心。
- 英文はすべて評論文やエッセーで、文化や芸術、人間そのものに関する深いテーマのものから身近な話題や環境問題までバラエティーに富んでいる。
- 〔1〕の内容説明には、字数指定がなく、解答用紙のスペースに応じてまとめなければならないので、どの程度まで踏み込んで答えなければならないのか戸惑うものがある。
- 英作文問題は、和文英訳で、基本的な構文や熟語、表現を利用できるが、長めの文を訳さなくてはならない。
難易度
- 両学科とも英文そのものの内容は外国語大学と比べても遜色がないほど難しく、特に楽理科は難度の高い問題といえよう。
- 時間配分としては、芸術学科は1題各40分、見直しに10分、楽理科は読解問題2題で90分程度、英作文問題20分程度、見直しに10分というところだろう。
対策
①芸術学科
- 英文の量はそれほど多くないものの、非常に高度な読解力が必要。
- 日頃から、芸術関係の評論文には、英文、和文を問わず可能な限り目を通し、特に美術史に関しては基礎知識や基本的語彙を身につけておくことが必要。
- 実際の和訳に際してはかなり高度な語彙・熟語・構文力が必要であり、英語の基礎学力に関わる部分の学習も怠ってはならない。
②楽理科
- 年度によっては、読解問題の英文の分量が多めであり、難度も高いので、日頃から800〜1000語程度の長文を速く、しかも深く読み取る練習を重ねておこう。
- 英文和訳や内容説明などの設問は、その部分だけに目をやるのではなく、あくまでも本文全体の主旨に沿った解答が求められていることを忘れないようにしよう。
- 読解に際しては、1度目は全体にさっと目を通し、全文の主旨を頭に入れてから、あらためて読み直して、個々の設問に取り組むとよいだろう。
- 英文の語彙・熟語・構文はいずれもレベルが高いので、参考書などを利用して、基礎学力をつける学習にも可能な限り時間を割くことが望ましい。
- 英作文問題については、和文英訳の形でごく標準的なレベルとなっている。年度によって分量に差はあるが、基本的な英作文力が求められている問題といえる。
- 豊かな語彙・熟語・構文力があれば圧倒的に有利になるので、やはり基礎学力を定着させることが大切。
- 仕上げとして、問題集などを利用して実戦的な力をつけていこう。
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