名古屋市立大学(薬学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

名古屋市立大学(薬学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜中期日程)

2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2019~2024年度の分析 

読解問題で総合的な英語力を問う 文法・語彙問題も多角的に出題

出題形式 大問3題(長文読解問題2題、文法・語彙中心の問題1題)。読解問題の中で、和文英訳や英文による内容説明、意見論述などが出題されている。
試験時間 80分
解答形式 記述式が中心。

出題内容

①読解

  • 英文のテーマは、自然科学、人文科学、現代社会問題、薬学や医療系の話題など多様であり、薬学部らしい話題が取り上げられていることが多い。いずれの英文も専門用語が多く、非常に語彙レベルの高い問題であるが、語彙については語注もかなり多い。
  • 選択式には、空所補充や内容真偽などがある。
    • 内容真偽は、与えられた英文または和文の内容に〇×をつけていくタイプのもので、非常に紛らわしい場合もある。
    • 語句整序については、標準的なレベルのもので、和文はないものの該当箇所の前後の文脈のみからでも十分解答できるものとなっている。
  • 英文和訳、内容説明などは、記述式中心で、特に内容説明については該当箇所が特定しにくく、まとめにくい問題もある。
  • 英作文については、和文英訳や、本文の内容に関する説明や意見を、制限語数内の英語で「本文からの抜き出しでなく自分の言葉で」書かせる問題が、「受験生の思考能力と英語の表現力を試す」目的で出されている。

②文法・語彙

  • 〔3〕は小問形式で、空所補充、誤り指摘・訂正、語句整序などが出題され、語彙・熟語・構文・文法力が幅広く問われる。計算や図を用いたユニークな問題、会話文の空所補充や文章題(内容説明)が出題されることもある。

難易度

  • 英語の総合力だけでなく、日本語の表現力も問われる、かなり難度の高い問題といえる。
  • 試験時間のわりには英文が長く、設問もバラエティーに富み、よく練られたものなので、解答に時間を要する。
  • 時間配分については、読解2題の分量からするとそれぞれに最低でも30分は要するはずなので、〔3〕の文法・語彙問題を20分以内で解き、できるだけ早めに終わらせることを目標としよう。

対策

①読解問題対策

  • 出題の中心は読解力と記述力を問う問題である。空所補充や同意表現といえども、英文全体の文脈の流れのなかでとらえないと正解は得られない。
  • 英文和訳は、逐語訳では意味をなさないものがあるので、筆者の言わんとするところを汲み取り、自然な日本語で答えることを心がけよう。
  • 字数制限のある内容説明は、読解問題の演習においては、パラグラフごとに要旨を25〜100字程度でまとめる練習をしておくとよい。

☞オススメ参考書『竹岡の英語長文SUPREMACY 至高の20 題』(学研プラス)

 長文のパラグラフごとの要旨が簡潔にまとめてあるため、読解問題の演習をしながら要旨をまとめる練習がしやすい。

②高度な語彙・熟語・構文力

  • 読解問題の英文の語彙レベルは非常に高いので、語彙・熟語力の養成に時間を割く必要がある。また、英文和訳では重要構文がカギを握るので、構文力の養成も怠らないこと。

☞オススメ参考書『速読英単語 上級編』(Z会)、『英熟語ターゲット1000』(旺文社)、『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)

③日本語での表現力

  • 読んで理解することに加えて、理解した内容を日本語で表現する練習が欠かせない。英文和訳や内容説明では、自分の解答を読み直し、読む側に自分の意図が伝わるかどうかを必ず点検すること。

④英作文力

  • 長文読解問題の設問の一部として出題される短い和文英訳も、本文に関する英語での内容説明問題や意見論述問題も、難易度は標準レベル。
    • 語句整序問題への対応も含め、基本的な英文をできるだけ多く暗記して、実戦的な構文・文法力をつけておく必要がある。

☞オススメ参考書『英作文基本300 選』(駿台文庫)

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