
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解力と文法・語彙力重視 記述式の英文和訳・英作文は配点高し
出題形式 | 大問8題(読解、英作文、文法・語彙) |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 2021年度は4題が記述式、残り4題がマークシート法による選択式であったが、2022年度からは記述式が3題、マークシート法が5題。
記述式の英文和訳と英作文(和文英訳)が出題。 |
出題内容
- 記述式では、2021年度は英文和訳2問と英作文(和文英訳)2問が出題されていたが、2022年度からは英作文(和文英訳)は1問になっている。そのほか、文法・語彙問題が1、2題出題。
- マークシート法は、読解問題2題と文法・語彙問題が2、3題出題。
①読解問題
- 例年3題出題。読む量が多く、論説的なもの、小説風のもの、エッセーなど、内容・文体ともバラエティーに富んでいる。
- 短めの英文からの和訳と英文の空所補充が各1題、あと1題は空所補充・内容説明・内容真偽・同意表現を中心とする総合的な問題が出題。
②文法・語彙問題
- 記述式とマークシート法で計4題出題。
③英作文問題
- 2021年度は和文英訳が2問出題されていたが、2022年度からは1問になった。専門的な語彙は必要とせず、比較的取り組みやすいものであることに変化はない。
難易度
- 全体的にみて高レベルの出題。読解問題は、量的にも質的にも、受験生にとってはかなりの負担である。また、英作文(和文英訳)問題は構文が確定しやすい標準的なものではあるが、受験生の実力差が出やすい。文法・語彙問題は、文法・語法・内容などの誤りを指摘する問題が手強い。
対策
①読解力をつけよう(読解問題〔1〕〔7〕〔8〕)
- 〔1〕の英文和訳は、まず下線部のおおよその意味をつかんでから、英文全体に目を通し、全体における下線部の位置づけを確定するのがよい。文脈に沿った和訳を心がけること。
- 〔7〕の空所補充は、英文の最初から空所を埋めながら読んでいく。
- 〔8〕の長文読解では、空所や下線部がある場合、まず、その設問に答えていきながら本文を読んでいくとよい。内容説明や内容真偽などの場合は、パラグラフリーディングを行う。
②英文和訳と英作文対策:特に英作文は差がつきやすいので要注意
- 英文和訳については、まず普段から実際に書く練習をしておくこと。単に頭の中で意味を理解するよりも数段上の正確さが要求され、日本語の表現力を磨く練習にもなる。
- 下線部だけを読んで終わりとするのではなく、必ず英文全体に目を通すこと。そうでないと語句の解釈を誤ってしまうおそれもある。
☞オススメ参考書『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
※各単元が数行ないし10行程度の例文と問題で構成されている参考書を用いるのがよい。
- 英作文は、レベルとしては高校のテキストの範囲内である。短文であるため、基本となる単語や構文が身についていれば何とかなる。
- 授業内容をしっかりと自分のものにし、さらにそのテキストを復習しよう。また、個人添削を受ける機会があればぜひ利用しよう。
③文法・語彙問題対策を
- 他学部と比較しても文法・語彙問題の比重が大きい。記述式問題も出されているので、単語の綴りを正しく書けるようにしておくこと。派生語や語形変化も含めてきちんと押さえておく。
☞オススメ参考書『英単語ターゲット1900』(旺文社)
- 文法・語法・内容などの誤りを指摘する問題はなかなか手強い。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※基本からしっかり文法を学習し理解したうえで過去問に当たっておこう。
④既出問題を研究する
- 中央大学の英語入試問題の特徴は、学部ごとに出題パターンがほぼ決まっており、同じような傾向の問題が出題されることである。また、大問ごとの配点が示されているので、苦手分野の克服など、対策が立てやすい。
☞オススメ参考書『中央大の英語』(教学社)