
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
正確な文法・語彙の知識と一気に読み通せる読解力が必要!
出題形式 | 例年、大問5題(文法・語彙2題、読解2題、英作文1題)
2021年度は4題であった。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 例年、文法・語彙問題の10問程度が記述式である以外は、すべてマークシート法による選択式。 |
出題内容
- 文法・語彙問題は、動詞句や慣用表現の空所補充が出題されている。
- 読解問題は、例年2、3題出題されている。長文のテーマは、言語・心理・歴史・社会・物語など多岐にわたっている。
- 文章自体は比較的素直で読み取りやすいものが多い。
- 設問は、同意表現、内容説明、内容真偽、主題などがよく出題されており、空所補充の出題もみられる。文法・語彙の知識、部分把握、全体把握と、バランスよく英語力が問われている。
難易度
- 各設問はどれも標準的。
- 試験時間が60分と比較的短いため、どの問題でもあまり考え込まず即答できるくらいの知識と読解力が必要。文法・語彙問題を手早くすませ、長文読解問題にしっかりと時間を確保できるような時間配分を考えたい。
対策
①文法・語彙の正確な知識を蓄える:単独の大問として出題
- 特に、熟語・慣用表現や頻出構文などはしっかり覚えておく必要がある。
- 10問程度の記述式問題も出題されているので、単語の綴り・語形変化・派生語などにも気を配って、ひとつひとつ正確に書いて覚えることを心がけたい。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※標準レベルの文法・語法の問題集を1冊選び、2、3回繰り返して演習しておくとよい。
- 読解問題で頻出の同意表現などに対応するために、普段の学習から英英辞典を用いるなどして、語彙を増やしていくようにするのもよい。
- 文法の知識を体系的に身につけるために、文法の参考書を座右に置き、教科書学習や問題集演習で出てきた項目を、そのつど確認するようにしよう。
②読解力の養成:速読力に加えて精読力が必要
- 長文読解問題の英文はそれほど長いものではないが、試験時間にあまり余裕がないので、何度も読み直さなくても素早く的確に理解できるだけの力が必要となる。
- 学習の初期の段階では、時間をかけて文型や文の構造(句・節の区切りとその役割など)を確認しながら訳をつけていく精密な読み(精読)を心がける。
- 慣れてきたら、入試頻出の英文やテーマが掲載された問題集を活用して、ある程度まとまった量の英文を一気に読んで内容を把握する読み(速読)の練習もしよう。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
- 具体的には、英文の構造を的確にとらえ、「何が・どうした」「何を」「どこで」「どのように」「いつ」といったまとまりごとに正しく意味をつかみ、次にどんな種類の情報がくるか予測しながら読めるようになればよい。
- 一文単位で正確に読み進め、1つの段落が終わったらその段落の要点と前の段落との関係を、文章の最後まできたら文章全体のテーマを考えてみること。文学部では、内容説明、内容真偽、主題などが出題されているので、こうした練習が効果的。
- 最後まで読んだら、もう一度最初から最後まで通読することを心がけること。
③過去問演習を
- 文学部の問題は、出題形式に過去問との共通点があることが多いので、過去問を演習しておくのが効果的。
- 過去問演習の際には、単に答え合わせで終わるのではなく、間違えた問題を必ず復習し、正しい知識をそのつど補っていくようにする。
- 仕上げの段階では時間を計って挑戦し、試験時間内に答える練習もしておこう。