
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
英語の総合力が求められる問題 幅広い分野の英語力が合格のカギ
出題形式 | 2022年度より200語程度の短い読解問題(空所補充)が1題加わり9題となった(文法・語彙問題4題、会話文問題1題、読解問題2、3題、英作文問題1題)。2021年度までは大問8題の出題。解答個数は例年45個前後。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート方式が中心で、記述問題は英文和訳と和文英訳が1問ずつ |
出題内容
- 学科により2日程に分かれるが、いずれもほぼ同じ形式・分量・難易度の問題。
①文法・語彙
- 同意表現、空所補充、書き換え、語句整序が続けて出題。頻出事項を中心に標準的な英語力を問う問題が多い。
②会話文
- 空所補充の形式で毎年出題。会話文に特有な表現を問うよりは会話の流れを適切に把握した上で、前後関係から答えを導き出していく問題が多い。
③読解
- 例年出題されている2題の長文問題は、語数が多いのが特徴。両日程とも基本的に論説文が多く、医学、心理学、社会科学など多分野から出題。かなり専門的な内容になることもある。
- 設問は、内容真偽を中心に、同意表現や下線部の和訳が出題。
- 2022年度より出題されている〔5〕の短い読解問題は、空所補充形式による出題で、各空所に4択式の選択肢がついている。語彙・語法が中心だが文法に関わる出題もある。
④英作文
- 空所補充形式で出題されている。空所は3カ所設けられ、それぞれ1~数語で完成させる。
難易度
- 全体的にみて難問は少ないが、英文の量が多い分、標準より難しく、2023年度は〔4〕文法・語彙の語句整序問題、〔7〕〔8〕の長文読解問題において難化したといえる。
対策
①長文読解対策
- 中心となる長文読解問題は大問2題の出題だが、配点を考えるとかなりのウエートを占めると考えられる。2題ともかなりの分量があり、速読力を身につけていなければ予想以上に時間を要することになるだろう。
- 速読力の養成にはパラグラフリーディングが有効。いくつかのパラグラフがブロックにまとめられて、ブロックごとに内容真偽問題が設定されているので、設問ごとにパラグラフリーディングを行えばよい。
- 内容真偽問題の選択肢には、本文とほぼ同等の語句が使われる場合が多い。したがって、スキャニングと呼ばれる、特定の語句に絞って本文を素早く読み通して、その語句が使われているセンテンスを見つけ出す技術を身につけることが有効。
- 問題演習は常に本番を意識して行うこと。
- まず、パラグラフリーディングによって大意を把握し、設問に目を通す。次に、スキャニングを行いながら設問を解いていく。答え合わせをした後、復習を行う。
- 論説文は、そのテーマに関する知識があるとないとで差がつく。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※他にも、授業で副教材として用いるような市販のテーマ別問題集など
②文法・語彙対策
- 難問やひねった問題はほとんどなく、入試頻出の事項を扱ったものが大半を占める。標準レベルの文法・熟語関連の頻出問題集を1、2冊しっかりとやっておく。
☞オススメ参考書『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)、『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
- 特に熟語・構文に関する知識をしっかり身につけておこう。〔4〕の語句整序問題は難度が高く、ここで差がつきやすいと思われるので、十分に準備しておきたい。
③会話文対策
- 例年空所補充の形で出題されており、会話の流れから推測する能力、つまり読解力が求められていると考えられる。相手の質問や応答に適切に対応している発言を選択肢から見つけることが重要となる。
④英作文対策
- 特に難しい表現を求める問題ではない。例年、使用する語句・構文も基本レベルで、日本語からすぐに導かれるものである。
- 学校で使用した教材を復習するとともに、文法・構文の問題集で基本構文の定着をはかるのがよい。
⑤時間配分を意識した問題演習
- 2題の長文読解問題は英文の量が相当多く、2023年度は少数だが紛らわしい設問もあった。また、語句整序問題にも時間を要する。他の大問は平易なものが多いので、取りこぼしをしないように時間配分に注意しよう。
- 90分という試験時間を意識して過去問による演習が必須。
☞オススメ参考書『中央大の英語』(教学社)