
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2023年度の分析
バランスよく総合力を問う出題
出題形式 | 例年、大問4題(読解3題、会話文1題)
2020年度は読解問題が2題、文法・語彙問題が1題、長めの会話文問題が1題という構成であったが、2021年度以降は文法・語彙問題が、短文中ではなくそれに代わる読解問題の中で問われている。 |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | 大部分はマークシート方式による選択式で、一部記述式を含む |
出題内容
- 読解問題は、英文の語数は多めで、同意表現や内容真偽などの標準的な出題内容とともに、関連する別の英文の空所補充という特徴的な出題がみられる。
- グラフや図を含む読解問題がほぼ毎年出題されている。
- 文法・語彙問題は、標準的な文法知識に加えて、語彙力が試されている。
- 会話文の空所補充は、会話の流れをつかんだうえで適切な語句を選ばせるものであり、会話表現の知識を問うというよりは、イディオムや文法的な知識と状況把握に重点が置かれている。
難易度
- 全体的には標準レベルの出題。
- 読解問題における英文の難易度は標準的。英文の内容を踏まえて関連する別の英文の空所補充を行うという設問が含まれることがあるが、過去問を解いて対策を立てていれば高得点も可能であろう。その他の読解問題の設問と文法・語彙問題は標準的な出題。
- 会話文問題は空所補充中心ではあるが、選択肢が多いことと、会話特有のイディオムが含まれること、また会話文自体が長いことを考えると、やや難しいといえる。
対策
①読解問題
- 英文のレベルは標準的であるが、文章の全体像をきちんと把握することが求められている。よって文法・語彙力はもちろん、読解力を高めておく必要がある。
- パラグラフごとに要約をするなど、文章の前後関係の把握を意識して演習しよう。
- 文章を読むうえで「標識」の役割を果たし、文と文、段落と段落の論理関係を示すことば(=ディスコースマーカー)を意識してまとめることで、短時間で要点を押さえる読解力が身につく。
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※入試頻出の英文を扱い、解説も詳しい問題集を選んで訓練しておくとよい。
- 図表を用いた問題のほかに、文中の数値を用いて計算を行う問題も出題されることがあるので、過去問を用いてこちらの対策もしておこう。
- グラフ・ビジュアル問題を集めた問題集を用いて、英文とグラフなどの数値を絡めた問題に慣れておくとよい。TOEICの基礎的な問題集やTEAPの問題集なども有効な対策となる。
②文法・語彙
- 語彙力を試すものから構文の知識を問うものまでバランスよく出題。
- トリッキーな出題はみられないので、学校で使っている問題集などを繰り返し演習し、基礎力の充実を図ろう。接頭辞や接尾辞、語幹の知識があると解きやすい問題もある。語源の解説を含んだ単語集を手元に1冊置いておくとよい。
- これまでのところ語句整序は単独では出題されていないが、読解問題の中で出題されているので、きちんと練習をしておこう。
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※受験生が間違えやすいポイントを完全網羅した総合英文法書などを手元に置いて、調べながら学習すると効果アップにつながる。
③会話文:例年、空所補充が中心の出題
- 会話表現の知識を問うという単純な問題ではなく、会話の流れをつかんだうえで文章を完成させるという問題もあるので、読解問題の一種としてとらえたほうがよい。
- ネイティブ発想の表現が選択肢に入っていることもある。会話の流れをつかみ、話者の発言の意図を汲みながら選択肢の語(句)のイメージをふくらませて正解を探ろう。
- 発言の一部分のみが書いてあり、空所を補充して全文を完成するというパターンもみられるので、上述の読解対策に加えて、文法・語彙の問題集なども使って、きちんと対策を練っておこう。