
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
文脈を意識した読解が必要 基本的な文法・語彙力の徹底を
出題形式 | 例年、大問4題(長文読解2題、文法・語彙1題、会話文1題) |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | ほとんどはマークシート方式。記述式は、読解問題中に一部、空所補充問題で出題。 |
出題内容
①〔1〕〔2〕長文読解問題
- 内容面は経済・経営に関するものを中心に多岐にわたる。
- 設問中には、空所補充形式で和文英訳を行う記述式問題が1問含まれている。また、マークシート方式の小問には空所補充問題が多く含まれている。
- 空所補充は、文法の知識、語彙、前後の文脈の3つの視点で解くものがバランスよく配置されている。
- 主題は、本文の一部ではなく、全体で何について述べているのかを問うていると意識しよう。
- 内容説明は、下線部の単語や表現自体は知っていても、それだけでは解けないようになっている。かなり正確に前後の内容を把握しないと解けないだろう。
②〔3〕文法・語彙問題
- 15問すべて空所補充形式で、単語・熟語・文法の知識がバランスよく問われる。
- 語彙問題は、単語ではなく語法や熟語を問うものが大半で、やや難しいものが含まれている。
- 文法問題は、かなり基本的なものが問われている。特に仮定法や助動詞の用法、時制など動詞にかかわる問題が出される傾向が強い。
③〔4〕会話文問題
- 会話の流れを把握して空所に適切な発言を入れる形式。
- 近年は短めの文章が多かったが、2023年度は大幅に長文化した。
難易度
- 総じて個々の小問の難度は高くない。
- 読解問題は、内容に関する設問は、根拠となる箇所が明確である。ただ、問題冊子3ページにわたる長文が多く、〔1〕は設問数も多い。語彙・文法の知識は標準的・基本的なものを中心に問われている。会話文では正解を出しにくいものもある。
- 時間配分の目安は、〔1〕〔2〕で50分強、〔3〕〔4〕で20分弱。
対策
①読解問題対策
- 単語や熟語に関しては、標準からやや難程度の単語集や熟語集をひととおりやるのがよい。難単語や難熟語に下線が引かれることもあるが、これは前後の論理関係から解けるはずであり、語彙力に執着しすぎなくてよい。
- 文法に関しては、基本から標準程度の文法の問題集をひととおりしっかりやることが重要である。英文を読む際に、文法を基礎とした正確な読みができるよう心がけよう。
- 解釈に関しては、1つ1つの英文をしっかり分析するのは大変重要だが、明治大学経営学部の場合、多少読めない部分があっても素早く読み進めることが重要である。
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※文章の流れや設問に対する解説が詳しいものを選ぼう。正解を導くためには高度な論理性が必要となることが多々あるからである。
②文法・語彙問題対策
- 文法問題に関しては、基本的知識があれば十分である。
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- 語彙問題に関しては、単語・熟語とも基本的知識で対応できる問題が大半だが、やや難しい語法や熟語が問われることがある。ただ、もしそれができなくても基本のものをしっかり押さえることで高得点は見込める。
③会話文問題対策
- 前後関係をしっかり把握して正解を導く訓練をしていけば、高得点も期待できよう。また、基本から標準程度の会話独特の表現を覚えることが肝心。
④過去問演習を積む
- 対策として最も重要なのは、全問を試験時間内で正確に解き終えるためのトレーニングを積むこと。
☞オススメ参考書『明治大の英語』(教学社)