
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
文法・語法の知識と語彙力がカギを握る
出題形式 | 大問5題(読解問題2題、文法・語彙問題1題、会話文問題2題) |
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試験時間 | 80分 |
解答形式 | 読解問題の一部を除く、ほとんどの問題がマークシート法 |
出題内容
- 〔1〕〔2〕の長文読解問題は、空所補充、同意表現、内容真偽、欠文挿入箇所などが出題されており、内容把握を問うもののほか、語句の意味について問うものが目立つ。
- 〔3〕は、文法・語彙問題で、短文の空所補充が出題されている。
- 〔4〕の会話文問題は、空所補充によって短い会話文を完成させる問題だが、語句や文法に関する設問の割合が高い。
- 〔5〕も会話文問題であるが、例年インタビュー形式で、二者間でのやりとりを空所補充によって完成させる。ただし、口語的表現や決まった言い回しに関する設問はなく、会話の流れを踏まえて解答するもので、読解問題に近い内容となっている。
難易度
- 読解問題については、非常に長い文章が与えられているが、扱われている語彙や文法は比較的平易で、主題も一般的なので、難易度としては標準的で読みやすい。また、設問に関しても、明確な根拠をもって判断できるものばかりである。
- 文法・語彙問題や会話文問題についても、基本的な知識を問うものが多い。
対策
①読解問題
- 設問の種類や内容によって、解法が大きく2つに分けられる。
- 空所補充は、語句の意味を知っていることは当然の前提として、文法・語法の基本的な知識を身につけておかなければならない。
- 内容真偽は、文章を短時間で読む力に加えて、広く一般教養的な知識が要求されることもある。また、あくまで客観性を失わないことも重要である。
- まずは、文法・語法の総合的な問題集を、1冊でもかまわないので、確実に仕上げる。
- 暗記することも必要ではあるが、そればかりに頼ることなく、法則性を正しく理解すること。文法的構造を正しく把握できれば読解の精度も自然と上がってくる。
- 各段落の内容を的確に把握し、全体的な主張を捉えるために、パラグラフ・リーディングを心がける。
- 標準的な長文読解問題に数多く当たり、各段落のトピックや主旨を考えながら読むことが大切。
- 未知の英単語に遭遇しても、文脈や前後関係から意味を推測しながら読み進めていく習慣を身につける。
- あえて難度の高い語に下線を付し同意表現を問う出題もみられる。
- 学部の性格上、最近の社会事象や問題に関する英文が出題されることも多いので、学生向けの英字新聞を読んだり、日本の新聞にも目を通したりして、読解の背景となる知識の蓄積にも努めること。
②文法・語彙問題
- 語彙については、単語集はもちろん、イディオムや構文についても問題集などを利用し、一度や二度ではなく繰り返し何度も見直しながら、確実に覚える。
- 特に、動詞を含むイディオムは登場頻度から最重要項目といえるので、意味だけではなく用法も併せて覚える。
- 文法・語法については、①で述べたような対策をとろう。
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③会話文問題
- 発言の内容から会話の場面設定や展開などを確実に捉えられなければならない。特に、相手の発言に対して賛成しているのか反対しているのかに留意すること。
- 疑問詞で始まる疑問文以外はYes / Noで答えるというような法則が必ずしも当てはまるとは限らず、状況によって最も自然に会話が成り立つ解答を導き出さなければならない。
- 同じことがらを指すのにも、実にさまざまな表現方法があることも念頭に置いておきたい。なお、会話特有の表現については、出題頻度の高いものを覚えておけば十分に事足りるだろう。