
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解力重視の出題 長文への慣れが不可欠!
出題形式 | 大問2題(読解問題2題)
設問・選択肢にも英文 |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | 選択式(マークシート方式採用)と記述式の併用だが、ほとんどが選択式。
記述式の設問はここ数年は1、2問で、内容説明のほかに、同意表現、英文和訳が出題されている。 |
出題内容
- いずれの大問も読解問題となっており、文章はかなり長め。テーマはさまざまで、やや抽象的なものから、具体的なエピソードが並ぶエッセーまで多岐にわたっている。
- 設問は、同意表現と、本文に関する質問に答えるなどの内容説明が主体。年度によっては本文の内容に最も近いものを選ぶ内容真偽も見られる。記述式の問題は、字数制限のある内容説明などが出題。2021年度には字数制限つきの英文和訳が出された。
難易度
- 英文自体に複雑な構文は少ないものの、段落レベル、文レベルの両方においてしっかり思考しながら読み進める必要があるので、読解力、特に長文への慣れがポイントになる。設問自体は標準的なものが多いので、800~1000語程度の英文を息切れせずに読めるだけの読解力があれば十分対応できるはずである。
- 70分の試験時間を考慮すると余裕はない。大問の難易度に大きな差はないので、各大問にかけられる時間を大まかに計算して、最初の方の問題に時間をかけすぎないよう注意しよう。
対策
①長めの英文を多読しよう
- 分量の多い英文を速読するためには、長文への慣れがポイントとなる。
- 学習の際、浅い解釈のまま次から次へ英文素材を変えるのでは、読解力の深化は望めない。質と量の両方を意識して読解練習をしておこう。
point!
- 未知の単語やイディオムの意味を前後の文脈から推測しながら長文を通読し大意を把握する。
- 辞書を引き、和訳を考えて、全体を精密に読解する。
- 全体の意味が正確に把握できた時点で、少なくとも3回は繰り返して通して読む。
上記を通じてある程度スピーディーにその素材が読めるようになってきたら、次の英文へと移る。慣れてきたら時間を決めて、その時間内でどれくらい読めるか計測して進めていくようにしてもよい。
- 学習素材は、自分が少し難しいと感じるものを選ぶとよい。法学部の過去問はもちろんのこと、他学部の過去問も興味深い内容の良質な英文が多く、レベル的にも類似しているため、適切な素材と言える。
②文法・構文も広く身につけよう
- 基礎的な文法力が身についていないと読解できないレベルの英文が出題されているので、頻出構文や文法事項をしっかり押さえておくことが大切である(たとえば分詞構文や倒置など)。
☞オススメ参考書『即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習』(桐原書店)
※重要頻出構文を確実にマスターしておこう。広範囲に重要事項を網羅した問題集を1冊選び、繰り返し演習しておくと知識が定着しやすい。
- 文法や構文の知識が身についたら、精読の訓練として、英文解釈の参考書に取り組むのもよい。
☞オススメ参考書『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
③単語・熟語は例文で復習しよう
- 特に読解力が重視される法学部の試験では、文章の中でその単語や熟語がどの意味で使われているのか判別するときに、例文に慣れている人とそうでない人とでは大きな差がつくことになる。
- 単語やイディオムは、市販の単語・熟語集で学習する際、例文やフレーズ単位で復習するようにすると、忘れにくく効果的である。
☞オススメ参考書『夢をかなえる英単語 新ユメタン1・2』(アルク)や、『データベース4500完成英単語・熟語』(桐原書店)など
※これと決めたものを1冊通して仕上げることが肝要。
- 市販の単語集で学習するだけではなく、長文の多読をする中で出てくる単語やイディオムを一つでも多く暗記するために、ノートを作ってそのつど書きとめ、何度も見直しながら覚えるような工夫をしておくのもよい。