
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
出題形式の変化に注意 スピーディーな解答が求められる
出題形式 | 大問5題。2021・2022年度は長文読解問題2題、文法・語彙問題2題、会話文問題1題という問題構成であったが、2023年度は文法・語彙問題1題に代えて、〔1〕でグラフを見ての内容真偽問題が出題された。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 例年、マークシート法による選択式と記述式が併用 |
出題内容
- 年度によって形式や設問内容に変化があり、2023年度は全体として記述量がやや減少した。
①長文読解問題
- 英文のテーマは、さまざまなジャンルにわたっており、特定の分野への目立った偏りは見られない。
- 設問は、英文和訳、空所補充、同意表現、語句整序、内容真偽、内容説明などが出題。
②文法・語彙問題
- 例年出題されていた、与えられた英文のペアの空所に共通して入る単語を答えるという空所補充が復活した。語彙力と構文や熟語の知識が求められる問題も多いので注意が必要である。
③会話文問題
- 例年空所補充、内容説明と内容真偽が選択式、英文和訳あるいは和文英訳が記述式となっているが、2021・2023年度はすべて選択式となっている。いずれも会話の流れの把握と構文力を重視した出題。
④英作文問題
- 2021・2023年度は出題されていないが、2022年度は和文英訳が会話文の設問の一部として出題された。
難易度
- 全体としては標準レベル。
- 長文読解問題は本文の語彙レベルが高く、設問も判断が難しいものが含まれる。文法・語彙問題は一部難度の高い問題も見られる。
対策
①長文読解力の養成
- 同意表現の問題も含めて、文脈を正確に把握できる英語力が必要。未知の単語に遭遇しても、文脈から意味を類推し、粘り強く英文を読む姿勢が求められている。
- 日頃から長文を読むときに、各パラグラフごとの要旨を欄外にメモする習慣をつけておくことで、文脈を意識し、パラグラフ内の構造やパラグラフ間の関係などに注目したパラグラフリーディングの力につながる。
- 特に内容真偽において時間の節約のために必要な力となる。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
- 英文のテーマが多岐にわたるので、日頃から英文、和文を問わず幅広く読書に努め、一般常識を高めておくことも、内容を理解する上で有効である。
☞オススメ参考書『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
※英文を読み慣れていないうちは、英文解釈の参考書を1冊仕上げて、読解力の基礎を固めておこう。
②文法・熟語・語彙力をつけよう
- 長文読解問題の語彙レベルは高く、文法・語彙問題でも熟語、慣用表現の力が求められることがあるので、この分野の力を伸ばす必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 レベル別英文法問題ソリューション』(かんき出版)
※文法問題集、単語や熟語の問題集での学習を通して、文法力を向上させ、語彙や語法の力を伸ばそう。
- 日頃から英文を読むときは、単語の使われ方、句動詞、機能語(関係詞など)、前置詞の用法などについて、意識しながら精読する習慣をつけておくこと。さらに、単語の綴りについても正確に覚えるようにしよう。
③英作文問題への心構え
- 英作文問題に求められる基本的な構文の知識は長文読解、文法・語彙など他のすべての形式の問題でも必要となる基礎力である。
- 対策としては、ニュースなどで話題となっているテーマに関して短めの英文を書く練習をすることが有効である。
④過去問の活用
- 本番の試験と同じ条件と時間で問題を解き、後で〔解答〕と照らし合わせ、〔全訳〕により英文の解釈を確認しよう。