
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解力を中心に総合的な力を試す 文法・語彙問題では基本的な知識が問われる
出題形式 | 大問3題(読解問題1題、会話文問題1題、文法・語彙問題1題)
例年、〔2〕の会話文問題のみ、設問文も英文。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 選択式と記述式の併用。記述問題は例年3、4問程度で、その他はすべてマークシート式による選択問題。
解答用紙は、表面がマーク記入用、裏面が記述用。 |
出題内容
①読解問題
- 英文のテーマは、環境・生物など広く自然科学に関するものと、言語・教育・哲学など社会・文化に関するものに大別できる。
- 設問は、内容を問う問題と文法・語彙に関する問題が出題。発音・アクセント問題や同じ用法を選ぶ問題もほぼ毎年出題されている。
- 記述問題は、同意表現、内容説明、空所補充などが出題。
②会話文問題
- 会話の内容に即した内容説明問題を中心に、同意表現も出題。
- 記述式の問題は、会話の内容と一致する英文を完成するために空所に入る語を会話文中から抜き出す問題。
③文法・語彙問題
- 2つの英文に共通語を補充する問題が出題。代表的な熟語表現や基本的な文法事項、多義語の知識が問われている。
難易度
- おおむね標準レベルの問題。
- 英文・会話文は読みやすく、設問も無理のないものが中心で、極端な難問が出題されることはない。文法・語彙問題も代表的な熟語や基本事項を問うものであり、取り組みやすい。ただ、2020年度以降は読解問題の英文・設問文ともに分量が増えており、抽象的な内容も含まれていることから、やや難度は上がっている。
対策
①読解問題対策
- 過去に出題された英文は、環境・生物などをテーマとした自然科学の分野と、言語・教育・哲学などをテーマとした社会・文化の分野に大別できる。
- テーマに特徴的な単語や表現をまとめてノートを作成しておくと、類似した英文を読むときに役立つ。難しい単語には注釈がつくことが多いので、難語や専門的な用語にまで無理に手を広げる必要はない。
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※入試頻出の英文を扱い、解説も詳しい問題集を選び訓練するのもよい。
- 指示語や代名詞、英文の中で何度も繰り返される表現とその言い換え表現、抽象表現と具体例などに注意しながらパラグラフの大意をつかむ練習をする。
- 内容真偽や表題を選択する問題に効果的。
- but,however,yet,still などの〈逆接・対比〉を表す語句や、may ~ but … / It is true that ~, but … などの〈譲歩〉を表す語句に着目する習慣を身につけよう。
- 意味のわからない単語を前後から推測する際に役立つ。
②会話文問題対策
- 口語表現を覚えるのはもちろんのこと、推測する力をつけることが大切。
- 口語表現に関する見慣れない語句が問われた場合でも、話の流れや選択肢からその意味を推測できる問題がほとんどである。
- 日頃から設問の意味をとらえる訓練を心がける。
③文法・語彙問題対策
- 文法事項については、例外的用法よりも基本用法の習得に徹することが大切である。時制・仮定法、助動詞、準動詞(不定詞・分詞・動名詞)、関係詞、比較などには特に重点的に取り組もう。
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※受験生が間違えやすいポイントを完全網羅した総合英文法書などを手元において、調べながら学習するとよい。
④発音・アクセント対策
- 気になる単語は辞書を活用してこまめにチェックすることが大切である。特に名詞で第1音節にアクセントがないものは入試でよく出題される。
- 品詞によって発音やアクセントが異なる語にも注意。