
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
長文を素早く読解する力が必要 標準レベルの文法・語彙を確実に
出題形式 | 大問4題(2023年度は、文法・語彙問題1題、会話文問題1題、長文読解問題2題) |
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試験時間 | 80分 |
解答形式 | マークシート法による選択式と記述式の併用 |
出題内容
- 〔1〕の文法・語彙問題の空所補充は、動名詞、分詞構文、代名詞、副詞、仮定法、熟語など、さまざまな分野を扱った標準的なタイプの問題。
- 〔2〕は2021・2022年度とエッセー形式の問題が出題されていたが、2023年度は会話文問題2種類の出題。それぞれ空所補充は3カ所。
- 〔3〕と〔4〕の長文読解問題は、空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽などが出題。2023年度は段落の小見出しを選択する設問があった。
- 空所補充は、前後の文脈から答えが決まるものと、熟語などの知識を必要とするものがあり、また、語群から適切な動詞を選び、前後の関係に合わせて語形を変化させるものも含まれている。
- 同意表現を選ぶ問題は、熟語の知識などが必要なものもあるが,基本的には前後の文脈から正解を判断できるものが多い。
- 内容説明は、同意表現に近いものもあれば、代名詞の指示内容を問うものもある。
- 内容真偽は、ほとんどがA・B群各4つの選択肢からそれぞれ1つの正解を選ぶ問題。
難易度
- 設問は全体的に標準レベルであるものの、なかには比較的難度の高いものも出題されている。文法・語彙問題は標準的である。
対策
①精読から速読、そして内容の理解へ
- 複雑な文構造を含む英文を速く読むためには、まずは精読ができるようになることが大切である。
- まずは英文の構造をしっかり把握しながらゆっくりでも正確に読めるようにすること。
- 文構造が正確に理解できるようになってきたら、次の段階として、文章全体の主旨をしっかりつかむことを重視しよう。
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※入試頻出の文構造を扱った英文解釈の参考書を1冊仕上げておくと効果的
- 日頃から、英文を読むときは、ただ英語の学習のためというだけではなく、ある分野の知識を広げるというつもりで接するとよい。
- 入試や問題集などの英文は、必ずしも受験生が読んで興味のもてる文章であるとは限らない。
②選択肢の吟味をしっかりしよう
- 設問に該当する本文中の箇所をしっかり見つけ、選択肢がそれと同意のことを言っているのかどうかをじっくり考える習慣をつける。
- 誤りの選択肢はどこかがおかしいから誤りなのであり、「どの部分が誤っているのか」を常に考えながら、選択肢を読むことが重要。
- 一見正しいように思える選択肢も、文章全体の主旨から考えると誤りの場合もある。「ただ何となく」ではなく、論理的に根拠を見つけ出す習慣をつけることが大切。
③語彙力をつける
- 単語の正確な知識を身につけることが重要である。1つ目の意味だけではなく、単語集などに出ている意味はすべてしっかり覚えておくことが必要。
- 明治大学では熟語の知識が合否を大きく左右する。必ず熟語集を1冊用意して単語集と同様に徹底的に覚えるようにする。
④文法・語彙問題への対策
- 標準的な問題に取り組むことで基礎力をつけて、さまざまな分野の文法事項に強くなることが大切。
- 空所補充は、分詞、時制、関係詞、接続詞、助動詞といった頻出の単元を中心に、問題をたくさん解いてみるとよい。
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