
前回の記事では、オンライン面接に必要な準備について説明しました。今回は、実際に面接を受けるときの注意点をみていきましょう。
服装や身だしなみはきちんと
受験するのがプライベートな空間であっても、入試の一環であることに変わりはありません。服装や身だしなみの印象はとても大切です。学校の制服やスーツ、シャツにジャケットなど、きちんとした服を着ましょう。動いたときに映ることも考え、必ず上下を揃えておきましょう。
アプリの通知は切っておく
SNSやメールの通知設定は忘れがちなので注意が必要です。特にスマホやタブレットで面接をする場合、通知のサウンドやバイブ音が面接官にまで聞こえてしまいます。こうしたミスは「面接に集中していないのでは?」「カンニングをしているのでは?」というマイナスの印象につながるおそれがあります。必要のないアプリは閉じ、通知もオフにするか、音の出ない設定にしておきましょう。
時間に余裕をもってログイン、挨拶はしっかり
試験の開始時間に十分余裕をもってアプリを立ち上げ、ログインします。一度ログインすると、たとえまだ自分の画面が映っていなくても、相手から見えている場合があります。ログインした瞬間から面接が始まっていると思い、意識した行動を心がけましょう。大学がログインのタイミングを指定している場合もあるので、大学が発表している要項や面接マニュアルなどを確認しておきましょう。
接続が繋がったら、最初に「おはようございます」「よろしくお願いいたします」としっかり挨拶しましょう。
視線はカメラに
対面の面接では面接官の目を見て話すのが常識ですが、オンライン面接では、画面の面接官よりカメラを見ることを意識しましょう。画面を見てしまうと、面接官からは下を向いたり、視線を逸らしたりしているように見えてしまうからです。画面ばかり見てカメラを無視してしまうと、「全然こちらを見ない」と思われてしまうかもしれません。画面で面接官の反応を確かめたり、話しているところを見るのはかまいませんが、自分が話すときはカメラの向こうにいる面接官を意識し、カメラ目線を心がけましょう。
話しているときは画面やキーボードではなくカメラ(○の部分)を見ます
声量は大きめ、いつも以上にはきはきと
オンライン面接では、相手が聞き取りやすいよう、普段より大きな声で話すことを意識します。大きすぎる場合は面接官の側で音量を調節できるので、怖がらずに声を出しましょう。
また面接中にしばしばタイムラグが発生したり、音声が聞き取りにくくなったりすることが想定されます。言いたいことを確実に伝えるため、一語一語を丁寧に、はきはきと発音しましょう。
表情・身振りで思いを伝えよう
対面の面接で感じられる雰囲気や微妙な空気の変化、息遣いなどを、オンラインでは十分に伝えることができません。自分の主張を正確に伝えるには、声だけでなく表情や身振りを意識すると効果的です。熱意や一生懸命さが伝われば、面接官はあなたの思いを評価してくれるでしょう。ただし、プレゼンテーションではないので、動きがオーバーになりすぎないように注意しましょう。
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接続を切るまでが面接
面接が終わったら「本日はありがとうございました」などきちんと挨拶をします。まずは話す機会をもらえたことへの感謝を伝えましょう。また、面接が終わったからといって、アプリを終了させる前に気を抜いた態度をとるのは慎みましょう。完全に接続が切れるまでが面接であり、評価にかかわる、ということを忘れてはいけません。
今回はオンライン面接当日の注意点を紹介しました。読んだことを意識して、あなたの意欲や大学への思いをきちんと伝えることができれば、きっと良い結果になるでしょう。
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