早稲田大学(文化構想学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

早稲田大学(文化構想学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 01日

傾向と対策(一般選抜)

2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2019~2023年度の分析

速読による要点把握力と自己表現できる英作文力の強化が必要

出題形式 大問5題(読解問題3題、会話文問題1題、要約英作文問題1題)

例年、設問や選択肢を含め全文英文による出題

試験時間 90分
解答形式 英作文は記述式、他はすべてマークシート法による選択式

出題内容

◆例年、問題構成のパターンは一定しており、次のようになっている。

〔1〕読解問題:大問〔1〕~〔3〕

  • 長文のテーマは文学や歴史・宗教などの文化論、社会問題や政治問題・環境問題などの社会論、医学や科学論など、非常に多岐にわたる。
  • 〔1〕 は300語前後の英文2種を読み、空所に当てはまる単語や熟語を選ぶもの。
  • 〔2〕 は200語程度、300語程度、500~600語程度の3種の英文を読み、内容に関する設問に答えるもの。
  • 〔3〕 は600~800語程度の長文を読み、空所に当てはまる英文を選ぶもの。

〔2〕会話文問題:大問〔4〕

  • 日常的な場面設定の会話文が多い。設問は空所に当てはまる語句を選ぶもの。文法的に解く設問、熟語で解く設問、会話独特の表現で解く設問などに分類できる。

〔3〕英作文問題:大問〔5〕

  • 250語程度の英文の内容を要約する問題で、要約文の冒頭が与えられており、それに続けて4~10語の英語を付け加える形式が続いている。
  • 2020年度以降は本文中の3語以上の連続した語句を使ってはいけないという制限が追加されている。

難易度

  • 90分で異なる形式・長さの英文を8つ読まなくてはならないので、効果的な時間配分を考えておきたい。特に難度の高い〔3〕に時間を割けるとよいだろう。〔3〕は、受験生が最も苦手とするであろう設問形式で、年度によっては手がかりが見抜きにくいものも散見され、受験生によって差が開く大問でもある。

対策

①読解問題対策

  • 〔1〕の対策は、ひとえに語彙力強化といえる。熟語と同じようにかたまりで覚える意識をもつことが必要である。
    • 過去に出題された問題でいえば、well「十分に」とfed「食べ物を与えられた」を単独で覚えるのではなく、well fed「食べ物を十分に与えられた」と覚えていく。反意表現はpoorly fed「食べ物を十分に与えられない」と覚えられればさらによい。
  • 〔2〕の対策は、英文の分量が多いので、速読がポイントとなる。
    • 長文は段落の集まりで構成されているが、段落というのは、ある1つのトピックをまとめた単位であるので、それが何なのかを見定める。そして、各段落のトピックを、できる限り短い表現(日本語でも英語でもよい)で言い換える練習をする。

☞オススメ参考書『大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集』(旺文社)

※段落読みのための具体的なルールについて参考にするとよい。

  • 〔3〕の対策は、代名詞と接続詞を押さえて、文と文の有機的なつながりを意識する読み方に慣れることが重要である。

☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)

※文構造や文と文のつながりについての解説が詳しい問題集に取り組むのも効果的である。

②会話文対策

  • 〔4〕の対策は、簡単な単語を使った2、3語から成る熟語と会話独特の表現を覚えることである。難しい表現は仕方がないが、よく狙われるものは漏れのないようにしたい。
  • 書き言葉とは違う口語表現であるため、学習の仕方も長文読解のそれとは違い、実際の使用場面を想定しながら、イメージの中でもよいので習得した表現を使ってみるのがよい。

③要約英作文対策

  • 〔5〕の対策は、文章を要約する力と減点されない英文を書く力をつけることである。
    • 前者について、例年、文化構想学部の要約問題は本文が1~3個程度の段落で成り立っていて、しかも解答は1文でまとめなくてはならないので、キーセンテンスを押さえることが重要となる。
    • 後者については、冒頭が与えられ、4~10語の英語で書くものなので、英作文というより文法問題に近いものである。そのため、文法的に間違えないことがより重要である。

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