
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【総合問題】
傾向
※2021~2023年度の分析
論理的思考力、表現力が要求される 英語力以外のさまざまな知識も必要
出題形式 | 大問3題(〔1〕日本文の読解問題,〔2〕英文の読解問題,〔3〕英作文問題) |
---|---|
試験時間 | 120分 |
解答形式 | マークシート法と記述式の併用 |
出題内容
◆2021 年度より選抜方法が変更され、新たに「総合問題」が課された。
〔1〕日本文の読解問題
- 日本語で長めの課題文(図表を含む場合もある)を読んで選択式問題や論述問題に答える内容。課題文では、一貫して社会問題に関するテーマが取り上げられている。
- 200 字の論述問題では、全体の趣旨を踏まえたうえでの内容説明や意見論述が求められている。
- 2023年度には50 字の理由説明の論述問題もみられた。
〔2〕英文の読解問題
- 英文を読み取って選択式問題や記述式問題に答える内容。
〔3〕英作文問題
- テーマに対して賛成か反対か自分の立場を表明した上で、理由を2つ以上添えて意見を述べる英作文問題。
難易度
- 〔1〕は文章量が多く、年度によっては図表の読み取りも求められている。2022 年度は、図表がなく文章のみの提示となり、やや易化した。2023 年度は図表が復活したが、難易度は2022 年度と同程度であった。
- 〔2〕は2021 年度は非常に抽象的な文章で分量も約2000語と多かったが、2022 年度は約1400 語と減少し、見慣れない人名が多く登場したものの、内容は若干の易化がみられた。2023 年度は約1800語と分量は増加したが、内容の難易度に変化はなかった。
- 〔3〕の意見論述は、その分野の知識も若干必要であるが、日ごろから世の中の動きに関心をもっておき、自分の意見を論理的に述べる練習をしておかなければ難しいレベルである。
対策
①日本文問題
- 〔1〕の日本文の問題の対策としては、まず課題文が何について論じているのかを押さえ、次に、筆者は何を主張したいのかを押さえる練習をしておこう。
- 早稲田大学の2020年度までの現代文の問題との類似性もみられるので、現代文の過去問に多く取り組んでおくとよい。
オススメ参考書『早稲田の国語』(教学社)
- 政治・経済や現代社会の教科書・資料集などで、日ごろから統計図表に慣れ親しんでおくこと、統計図表を使った過去問に多く取り組んでおくことも重要である。
- 現在、政治や経済の分野で大きな問題となっていることには日ごろから関心をもっておく。
②英文問題
- 〔2〕〔3〕の英文問題の対策としては、まずは出題されている英文を正確に読んでいくための語彙力・文法力・構文力・読解力が必須。
オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
- 英語での意見論述のためには、学んだ語彙や文法、構文を自ら使えるようになることが必要となる。まず、短い文(30~50語程度)からでかまわないので、学んだ語彙や文法、構文を使って書く練習をし、慣れていけば、次第に150 語程度まで増やしていくとよい。
- 論理的思考力は、課題発見や問題解決、文章表現などの中で発揮される基礎的な力である。
- 日本語でかまわないので、論説文や新聞の社説などを読み、話の流れを読み取りながら、論理の飛躍はないかなどを疑ってみるのも一つの方法である。
- 学校の授業でディベートがあれば、積極的に取り組むとよい。
- 表現力は、練習を積み重ねて身に付けるしかない。
- ある程度まとまりのある文章を自分の言葉で要約する。
- 何らかの話題について、自分の意見を書く。または、自分の意見にこだわらないで、賛成・反対両方の立場から意見を書く。
- 世の中の話題や幅広い学問分野に関心を持つ。