
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】経済学部経営学科
傾向
※2021~2023年度の分析
時間配分を考え、標準問題で得点を積み重ねよう
出題形式 | 大問6題(2021・2023年度)、5題(2022年度)
(読解、語法・語彙、会話文) |
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試験時間 | 75分 |
解答形式 | 英単語の記述問題 10問以外はすべてマーク式。解答個数は50個。 |
※経済学部経営学科の学部学科試験では、2021年度より英語か数学の選択となった。
出題内容
①読解
- 評論、小説、エッセーと多様である。文化、コミュニケーション、時事問題などさまざまなテーマが取り上げられている。
- 空所補充問題(単語・句)は、それぞれの空所に対して4つの選択肢が与えられることが多い。文脈や前後の内容から判断する問題や文法・語彙・語法などの知識を活用して解く問題。
- 内容把握問題は、内容説明によって内容の理解を問うもの、内容の真偽を問うもの、長文中に施された下線部に関して同意表現を選ぶものなどがある。内容説明は、設問英文の空所に適切な選択肢を選ぶもの、英問英答などがある。
②会話文
- 空所補充問題は、空所にふさわしい発言や語句を選択肢から選ぶ問題。会話特有の表現が問われることもあるが、文法・語法的な判断で解ける問題も多い。
- 内容把握問題は、内容説明によって内容の理解を問うものや、内容の要約、場面の説明を問うものがある。
③文法・語彙
- 主に誤り指摘問題が出題されている。英文中の4カ所の下線部から誤りを含む箇所を選ぶ問題で、基本的な文法的間違いを指摘させる問題が主であるが、内容的に不適切なものを選ばせる問題もある。
難易度
- 分量的には2020年度以前よりやや取り組みやすくなっている。長文の内容は一般的な入試問題のテーマと異なるものも多く、いろいろな話題に関する英文の多読を要求する出題である。
対策
①長文読解問題
- 時事的な話題からエッセーまで幅広いトピックの英文が取り上げられている。
- 普段からいろいろなことに興味をもち、さまざまな内容の英文に親しむ必要がある。
- 総合的な英語力を身につける方針で勉強に臨まないと、上智大学の読解問題に対処する英語力を身につけることは難しいといえる。
- 語彙力、文法・語法の知識、構文力、そして政治、経済、文化などの一般教養がすべて関わってくる。
- 長文を読み慣れていない人は、無理に難解な文章を読むのではなく、速読を意識して、平易でまとまりのある文章に数多く接するようにしよう。
- Graded Readers(英語学習者用の段階別読みもの)などを読むことによって、まずは簡単な英文ならば数ページを一息で読めるだけの実力をつける必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※レベル別で文構造や内容についての解説が詳しい問題集を活用するのもよい。
- 実際の入試問題を使って、所定の時間内で長文を読んで解答する訓練を行う。
- 素材としては何よりも過去問がよい。過去問を解いて設問形式ごとに十分練習しておこう。
②文法・語彙問題
- 英文法については、全体を俯瞰することができ、辞書のように使える文法書が必須。文法問題に対処できるようにすることは、構文力や読解力の向上にも連動しているからである。
☞オススメ参考書『チャート式 基礎からの新々総合英語』(数研出版)や上級者向けには『英文法解説』(金子書房)
※問題集を解くときも、文法書を参照して当該項目だけでなく、周辺の関連項目にも広く目を配ることで、全体的な知識を広げるように努めよう。
- 英単語を覚えるには、シソーラス(同義語辞典)型の単語集を基本のデータベースに据えて、平素の学習や過去問演習で出会った単語を確認していくのが最も効率的。
☞オススメ参考書『システム英熟語』(駿台文庫)
- 上智大学の水準を考えると、英検準2級・2級レベルの語彙はパーフェクトにした上で、英検準1級レベル(できれば1級レベル)の語彙をできるだけ増やすことを目標にしたい。
- 各級の大問1を数多く解いていくと、効率よく語彙を習得することが可能。