
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2023年度の分析
読解問題が主体 文脈把握力、豊富な語彙・熟語力が必要
出題形式 | 計5題(文法・語彙問題1題、読解問題4題)
例年、〔2〕~〔5〕の読解問題 については、設問文・選択肢がすべて英語で与えられている。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 全問マークシート方式による選択式 |
出題内容
①読解問題
- 英文の内容については、社会科学部ということもあってか、例年、時事・社会問題をテーマとしたものが多く、特にアジア問題、アメリカ社会の問題、環境問題はよく取り上げられている。
- 内容把握力を問う問題が中心で、下線を施した語・句・文について、それとほぼ同意のものを選ぶ問題、空所補充、内容真偽、主題を問う問題となっている。
②文法・語彙問題、会話文問題
- 文法・語彙問題は誤り指摘が「誤りなし」を含む5択で出題されている。
- 会話文問題は過去には空所補充形式で会話特有の表現など難しいものも出題されていたが、近年は出題がない。
難易度
- 読解問題が4題で、しかも語彙のレベルが非常に高いので、90分の試験時間ですべてを読みこなすだけでも骨が折れる。難度は高いと言えるだろう。
- 時間配分については、過去問演習などの際に解答目標時間をあらかじめ短めに設定しておくなど、試験本番で遅れが出ても対応できるよう、考えておこう。なお、読解問題には1題あたり20分程度しか割けないので、難しくとも、とにかく読み進めて解ける問題から処理していくとよい。
対策
①内容把握力の養成を
- 設問は、内容把握力を問うものが多く、一見、文意や語句の意味を問う設問にみえても、文脈から判断しないと単語の直訳では対応できないものも多いので注意。未知の単語や熟語があっても前後の文脈から見当をつけられるようにしておくこと。
- 主題を問う問題や内容説明、内容真偽など、直接本文の内容に関わる問題については、あらかじめ設問文に目を通してから本文を読み、該当箇所をチェックしながら読み進めると時間短縮につながる。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※レベル別で、入試頻出の英文やテーマを扱った問題集を活用するのも効果的である。
②幅広い一般教養を
- 読解問題の英文は、新聞・雑誌の記事が多く、テーマとしては日本・アメリカ・ヨーロッパの国々の歴史・文化・時事問題がよく取り上げられる。ここ数年は、男女の性差・差別の問題などが頻出。
- 日頃からこうした問題に関心をもっているかどうかが問われており、予備知識の有無が内容把握の大きなカギを握っている。インターネットを利用して情報収集することも効果的である。
☞オススメ参考書『英検準1級過去問集』(教学社)や『英検1級過去6回全問題集』(旺文社)
※英語検定準1級・1級の読解問題も時事テーマを扱っており、長文読解問題対策として有効である。
③文法・語彙、熟語対策
- 誤り指摘は、やや難のレベルである。対策としては、高校での参考書や問題集を繰り返し復習した上で、TOEICなどの該当問題で応用力をつけておくとよい。
☞オススメ参考書『風呂で覚える英熟語』(教学社)
※同意表現問題は毎年難レベルの熟語表現が出題されているので、ハイレベルな熟語を集めたこれらの参考書などを用いた学習がオススメ。