
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2023年度の分析
高度な速読力・語彙力が問われる
出題形式 | 大問3~5題。2023年度は、2022年度同様、すべて長文読解問題で会話問題などはなくなっている。設問文は2021年度以降すべて英語。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 全問マークシート法の選択式 |
出題内容
- 2022・2023年度は読解問題のみの出題となっている。設問は、内容理解を問うものが中心であるが、空所補充や語句整序が混じる。
- 英文の総語数は2年連続して3800語程度となり、入試としては屈指の長さである。
- 読解英文については、素材は、説明文が用いられることがほとんどで、出典は大学の教科書、『ニューヨーク・タイムズ』紙などが多い。話題は教育学部にふさわしく、教育(児童心理・発達心理)に関係するものが頻出する。
- 設問内容は、英文の内容に関するものが中心となり、段落の要旨や、筆者の意図、段落間の関係、さらには全体の表題を問うものが多い。
難易度
- 設問形式は標準的で、特に練習が必要なものはなく、読解力があれば解ける出題になっている。とはいっても、単なる語学的知識で片づく問題はほぼないので、解答には時間がかかる。英文の内容と設問の量と質、そして、試験時間を考慮すれば、要求される英語力はかなり高く、相当な難問である。
対策
①語彙・熟語力をつける
- 「読みながら学ぶ」という姿勢が大切。学習素材の隅々まで目を通して、そこに出てきた語彙・表現を学ぶようにする。
②文法・作文力を伸ばす
- 読解問題といいながら、本文該当箇所が理解できるかどうかは、実は語彙力と並び、文法力が鍵になる。文法問題集などで十分に反復練習を積み、知識を積み上げていく。
☞オススメ参考書『英文法解説』(江川泰一郎著・金子書房)
※文法への理解が深まり、学力全体の伸びの基礎になる。
③構文理解力を養う
- 国公立難関大向けの読解参考書・問題集(200語程度の英文)を、1冊でいいからしっかり読み込むことが望ましい(自分好みの本を見つけること!)。その際、上記で述べた①、②で培った力が定着するよう意識しよう。
☞オススメ参考書『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
※入試頻出の構文を取り上げて詳しく解説している英文解釈の参考書を1冊仕上げておくのも有効である。
④多読に挑む
- なるべく多くの英文に触れることで、養った語彙力、文法力・構文力を自在に使いこなす経験を積むことができる。
- まとまった内容をもった説明文で、1題がなるべく500語以上のものを探そう。800語超なら理想的である。話題に理系的なものがある程度含まれていることも、選ぶ際の大切な基準になる。
- 設問の種類を気にせず、レベルの高い英文に触れることの方が大切である。国公立大学を含め難関レベルと言われる他大学の出題問題なども、積極的に利用するのがよいだろう。