
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2023年度の分析
多量の英文を処理する力が問われる 傾向速読・内容把握力の養成を!
出題形式 | 計5題(会話文問題1題、読解問題4題) |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート法による選択式と記述式の併用 |
出題内容
①読解問題
- 本文は、500~900語程度。会話文もあわせると読解量は非常に多いといえる。内容的には社会論・経済論・科学技術論・医学論など、幅広い分野が取り上げられているのが特徴である。語彙レベルは標準よりは高い。
- 選択式問題は、内容面では内容真偽・内容説明などが中心で、選択肢が英文であるものが多い。語彙系では空所補充・同意表現なども出題される。
- 記述式問題は、かつては英文和訳・和文英訳などが頻出であったが、2021年度以降は和訳が与えられていない語句整序が中心である。2023年度は、空所補充で英文を完成させる形式が登場した。
②会話文
- 本文は、ビジネスや生活の日常的な場面での会話が取り上げられることが多く、分量もあまり多くはない。語彙も標準的であるが、会話表現の知識はある程度要求される。
- 設問は、選択式問題では、同意表現・空所補充が頻出である。記述式問題は、形式が一定していない。過年度は語句整序や指示内容が出題され、2019年度は語数指定のある和文英訳、2023年度は空所補充で英文を完成させる和文英訳が出題された。
難易度
- 一つ一つの英文や設問は、早稲田大学の受験生にとっては標準的なレベルのものといえる。しかし、90分の試験時間に対して大問5題と読解量が多く、1題あたり15分強しか割けないため、総体として難度は高い。
対策
①読解問題対策:最大の特徴は、何といっても読解量の多さ!
- 問われているのは、前後の文脈からおおよその意味を推定する能力や、意味がわからないままでも読解に差しつかえない語を判別して読みすすめる能力である。
- 対策としては、パラグラフリーディングの習得が最も有効であろう。パラグラフを1つの単位として細部にこだわりすぎず趣旨を押さえていく能力が身につけば、スピードと理解度が上がり、主題などの設問にも対処しやすくなる。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※長文のジャンルが幅広いので、入試頻出の英文やテーマが掲載された問題集を活用して、普段からさまざまなジャンルの英文に触れておくとよい。
②文法・語彙力:長文の語彙レベルは標準以上、語彙力の増強は必須!
- ただやみくもに単語を覚えるのではなく、前後の文脈から語の意味を推測できる能力を養いながら語彙を増やしていくのがよい。
☞オススメ参考書『速読英単語』シリーズ(Z会)
※または、授業や演習で用いた長文に出てきた単語を自作の単語帳にまとめて覚える。
- 文法が単独の大問で問われることは近年はないが、個々の設問の中での出題は続いている。文法の問題集によく出てくる知識というよりは、基本的な文型を正確に読み書きできる能力が問われている。
- 会話文の設問だけでなく長文読解の設問でも口語表現の知識が求められることもあり、会話表現にもなじんでおく必要がある。
③過去問演習:出題形式や傾向は近年一定している
- 過去問をできるだけたくさん利用し、早い時期から定期的に実戦練習をしておこう。そうすれば自分の実力の伸びと同時に不足している力もはっきりし、無駄のない学習が可能になる。