慶應義塾大学(法学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

慶應義塾大学(法学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜)

2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2019~2023年度の分析

速読・内容把握力が必要 豊富な語彙・熟語力の養成を

出題形式 大問4題または5題

例年、設問の指示文も含め、問題はすべて英語。

試験時間 80分
解答形式 全問マークシート法

出題内容

  • 2020年度以降は会話文が2題、長文読解問題が2題、語彙または発音が1題の大問5題の出題。
  • 2021~2023年度は、2つの単語を組み合わせて別の単語を作るという新傾向問題が出題。
  • 2020年度以降、2014年度以前に出題されていたインタビュー形式の会話文問題が出題されている点にも注目。

①読解問題

  • 英語長文の総語数は900~1400語程度と幅があるが、2020年度以降は約700~1000語の長文と約200~300語の短文の2文の出題となった。
  • 英文のテーマとしては、時事問題・社会・文化・科学技術・医療・健康・法律・経済など、多岐にわたる分野から出題されている。
  • 設問は語の定義、空所補充、内容説明、同意表現、内容真偽、主題、不要文指摘、語句・文整序など多様。

②会話文問題

  • 2020年度以降、インタビュー形式の会話文も含め2題出題されている。
  • 2022・2023年度は語句や文の挿入となり、やや難化した。難しい表現やなじみのないイディオムも含まれている点には注意が必要。

③発音、文法・語彙問題

  • 文法・語彙問題は、独立した問題としては2019年度以降出題されていないが、長文読解問題の中で語の定義を問う出題がよくみられる。

難易度

  • 全体としては標準よりやや難しいレベルの問題である。読解問題の語彙・熟語レベルが高いことに加え、設問の選択肢にも紛らわしいものがあるため、高度な英語力が必要である。

対策

①読解問題対策

  • 例年長文読解問題の比重が大きく、また英文量も非常に多いので、読解力の養成には最大限の時間をさく必要がある。
  • 単語・熟語力の強化を図る必要があるのは当然のことであるが、たとえ未知の語句に出くわしたとしても文脈をしっかりたどり、大まかに内容をとらえていく力も必要。

☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)

※500~1000語程度の英文を、パラグラフごとにその内容を要約しながら読み進める練習を積み重ねることが重要。

  • 紛らわしい選択肢が含まれることがあるので、設問から本文の該当箇所を特定し、細部まで注意深く読む慎重さも求められている。
  • 英文のテーマは実に多岐にわたっているので、日頃から英文・和文を問わず、新聞・雑誌も含めて幅広い読書に努め、一般教養を高めておくことが、すばやく正確に内容を把握する上で有効。

②会話文対策

  • 会話文問題はかなり長めの会話文の空所補充形式が中心であるが、ほとんどの設問は会話の流れを正確にたどることで解答できる。
  • 近年はイディオムやことわざの知識を求められる設問が増えており、この点にも注意が必要。

☞オススメ参考書『英会話問題のトレーニング』(Z会)

③高度な語彙・熟語力をつけよう

  • イディオムに関わる問題に難解なものが多いのが特徴なので、熟語力の強化も必要。単語を覚える際には、アクセントの位置にも注意を払うこと。

☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)

※受験生が間違えやすいポイントを完全網羅した総合英文法書などを手元に置いて、調べながら学習すると効果アップにつながる。

④過去問をやってみよう

  • 例年、出題傾向の似た問題が多いので、赤本シリーズを利用して、他学部の問題も含め、多くの過去問にあたっておくことがきわめて有効である。
  • 80分という試験時間を意識して、適切な時間配分ができるようになるまで繰り返し練習しておこう。

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