早稲田大学(法学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

早稲田大学(法学部)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 01日

傾向と対策(一般選抜)

2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】

傾向

※2019~2023年度の分析

基本的語句の完全消化を土台に 英文の正確な速読速解が必須!

出題形式 2023・2020年度は、大問8題(読解問題2題、文法・語彙問題4題、英作文問題2題)

2019・2021・2022年度は、大問7題(読解問題2題、文法・語彙問題3題、英作文問題2題)

例年、設問や選択肢を含めた全文英文による出題

試験時間 90分
解答形式 英作文は記述式、他はすべてマークシート法による選択式

出題内容

〔1〕読解問題

  • 論説系の文章を主体に、随筆や物語風の文章が取り上げられることもある。
  • 2023年度は、1題が伝記、もう1題は労働選択に関する問題を扱った論説だった。
  • 長文2題を合わせた総量は例年非常に多く、2000語以上となることもある。
  • 設問は、段落の主題、内容説明、内容真偽、主題など、内容把握を問うものが中心。

〔2〕文法・語彙問題:空所補充2、3題と誤り指摘1題が出題されている。

  • 空所補充は、空所に補うと文法的に誤りになるものを選択する問題と、空所に最適なものを選ぶ問題がある。
  • 誤り指摘は、他学部(人間科学部・社会科学部など)でも出題されている。誤りを含んでいても文意が通じたり、またすべて正しい場合もあるので、文法・語法の正確な知識が求められる。

〔3〕英作文問題

  • 2019~2022年度は語句整序と自由英作文、2023年度はメールの完成と自由英作文の出題となっている。
  • 自由英作文は、例年、設定されたテーマについて論じる問題だが、過去にはグラフから読み取れることや、グラフに関連したテーマについて自由に記述する問題が出題されていた。
  • 語数制限はなく、与えられた解答欄に収まるように書く形式である。

難易度

  • 試験時間内に解答を終えるにはかなりの実力が必要であり、やや難といえる。

対策

①文法・語彙の習熟

  • 文法を直接問う問題は多くないが、英文を読む際に「無意識化」していることが必要である。
  • 語彙に関しては、基本的な熟語や構文、語法の知識を確実に蓄えていくこと。

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②読解力の養成

  • かなりの長文が出題されるので、1000語程度の英文をどんどん読み進められることが最低条件である。
  • 文型や修飾関係、形の違いが表す差(不定詞なのか分詞なのか、have been noticed とhave noticed の違いなど)をその都度、意味に繰り込んで読めるようにじっくり検討しよう。

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※入試頻出の構文を丁寧に解説している英文解釈の参考書に取り組んでみるのもよい。

  • 段落の主題やそれに準ずる問題が必ず出題されているため、1文レベルで正確に読めるようになったら、パラグラフごとの要点、パラグラフ間の関係・展開に注意を払うことを意識して読むようにしよう。
    • 論説文なら、パラグラフごとに要点をメモしてみる。
    • 物語・随筆では、背景と登場人物のイメージ、登場人物間の関係、出来事の起承転結を意識する。

②英作文力の養成

  • 自由英作文は和文英訳に比べてケアレスミスが起こりやすくなる。ミスを防ぐには、「自分で書いたものを客観的に見直せる力」を養うこと。
    • 学校や塾、予備校の先生に添削をお願いするだけでなく、「必ずどこかに間違いがある」と考え、誤文訂正問題に取り組むような目で自分で見直すこと。
  • 自由英作文では自分の意見を表明するという、英語そのものとは異なる力も求められる。近年は単なる賛否を問うものではなく、資料や図絵を解釈する問題が出題されており、示されたものから意味をくみ取る力が試されるようになっている。
    • 物事の「印象」、つまり、ただ「よい/悪い」「好き/嫌い」ではなく、なぜ「よい」と思うのか、どこが「悪い」のか、きちんと説明できるようになることが重要である。

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