
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【高度なレベルの外国語学習に対する適性を測る試験】外国語学部
傾向
※2021~2023年度の分析
時間配分を考え、標準問題で得点を積み重ねよう
出題形式 | 大問7~5題。2023年度では、大問5題(読解問題が3題、会話文問題が2題)。内容把握問題の設問文・選択肢はすべて英語。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | すべてマーク式。いずれも解答個数は50個。 |
※外国語学部では2021年度より、学部共通試験「高度なレベルの外国語学習に対する適性を測る試験」が実施されている。
※大問の2023年度〔5〕、2022年度〔6〕、2021年度〔7〕は英語・ドイツ語・フランス語・イスパニア語・ロシア語・ポルトガル語から選択(英語以外は省略)。
出題内容
①読解
- 空所補充問題(単語・句)は、文脈や前後の内容から判断する問題や文法・語彙・語法などの知識を活用して解く問題がある。
- 内容把握問題は、内容説明や内容真偽によって内容の理解を問うもの、長文中に施された下線部に関して同意表現を選ぶものなどがある。4つの選択肢から適切なものを1つ選ぶ形式。
②会話文
- 空所にふさわしい発言や語句を選択肢から選ぶ問題が出題。会話特有の表現が問われることもあるが、文法・語法的な判断で解ける問題も多い。
難易度
- 英文そのものはそれほど難しくはないが、問題全体の質と量からみた場合、難度は高い。
- 試験時間に対して読解量や設問量が多いので、時間配分には十分気をつける必要がある。
対策
①長文読解問題
- 時事的な話題からエッセーまで幅広いトピックの英文が取り上げられている。
- 普段からいろいろなことに興味を持ち、さまざまな内容の英文に親しむ必要がある。
- 総合的な英語力を身につける方針で勉強に臨まないと、上智大学の読解問題に対処する英語力を身につけることは難しいといえる。
- 語彙力、文法・語法の知識、構文力、そして政治、経済、文化などの一般教養がすべて関わってくる。
- 長文を読みなれていない人は、無理に難解な文章を読むのではなく、速読を意識して、平易でまとまりのある文章に数多く接するようにしよう。
- Graded Readers などを読むことによって、まずは簡単な英文ならば数ページを一息で読めるだけの実力をつける必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※レベル別で文構造や内容についての解説が詳しい問題集を活用するのもよい。
- 実際の入試問題を使って、所定の時間内で長文を読んで解答する訓練を行う。
- 素材としては何よりも過去問がよい。2023年度の問題は、幅広いテーマの英文から出題され、語彙、文法、読解を中心とした英語力を問うものであった。設問形式ごとに十分練習しておこう。
②文法・語彙問題
- 長文読解問題の空所補充では、文法や単語・熟語の理解が要となるので、十分に準備をしておこう。
- 英文法については、全体を俯瞰することができ、辞書のように使える文法書にあたることが必須である。文法問題に対処できるようにすることは、構文力や読解力の向上にも連動しているからである。
☞オススメ参考書『チャート式 基礎からの新々総合英語』(数研出版)や『英文法解説』(金子書房)
※問題集を解くときも、文法書を参照して、当該項目だけでなく周辺の関連項目にも広く目を配ることで、全体的な知識を広げるように努めよう。
- 上智大学の水準を考えると、英検準2級・2級レベルの語彙はパーフェクトにした上で、英検準1級レベル(できれば1級レベル)の語彙をできるだけ増やすことを目標にしたい。