
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2023年度の分析
読解力重視、量に負けない速読力が必要 英作文は英文の要約
出題形式 | 大問5題(読解問題3題、会話文問題1題、要約英作文問題1題)
例年、設問や選択肢を含め全文英文による出題。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 英作文は記述式、他はすべてマークシート法による選択式 |
出題内容
〔1〕読解問題:大問〔1〕~〔3〕
- 〔1〕は2つの英文からなる読解問題で、いずれも文の流れから空所に語句を入れるもの。選択肢は各4個。
- 〔2〕は、3つの英文の内容に関する設問に答えるもので、内容一致英文の完成や内容真偽、主題が問われている。
- 〔3〕は、長文の7つの空所に補う英文を8個の選択肢から選ぶ問題。
〔2〕会話文問題:大問〔4〕
- 会話文の空所補充問題。日常会話でよくある状況、頻出表現が取り上げられることが多い。
〔3〕英作文問題:大問〔5〕
- 短めの英文の内容を要約する問題で、要約文の冒頭はすでに書かれてあり、それに続けて4~10語の英文を付け加える形となっている。
- 2020年度以降は「本文中の3語以上の連続した語句を使ってはいけない」という条件が加えられている。
難易度
- 90分で異なる形式・長さの英文を8つ読まなくてはならないので、効果的な時間配分を考えておきたい。〔5〕の英作文(要約)問題は、文学部の出題で一番の難問である。「自分の言葉で」と指示されているので、高度でなくても、英語で自由に自分の考えを表現する能力が求められている。
対策
①多読と精読を併用した読解力の強化
- 精読練習としては、教科書よりやや難しい入試問題の英文で、文法や構文、指示語、接続詞などの連結語句に注意しながら、完全に理解できるまで取り組むような学習が必要である。
☞オススメ参考書『英文読解の透視図』(研究社)や『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
※文構造が丁寧に解説されている参考書を使用するとよい。
- ある程度読解力がついた段階で、多読・速読に取り組むことも必要である。
- 文学部のレベルと傾向に合った評論文を練習素材として、試験本番を想定して時間を計り、わからない単語は文脈から意味を類推しながら読む練習を重ねるとよい。
☞オススメ参考書『早稲田の英語』(教学社)
②語彙力の強化
- 語彙力増強には、単語集を用いた学習と多読による学習を並行して行うとよい。単語集を早い時期に1冊仕上げ、その中で覚えた単語を多読で実際に何回か出会い定着させていくことほど有効な学習はない。逆に多読の中でわからなかった単語を単語集で再確認するのも有効である。
- 会話文問題は、近年に関してはあまり難しい語彙・表現は出題されていないことが多い。語彙力の強化によって、このような問題で確実に得点できるようにしたい。
③要約力・英作文力の強化
- 要約力を身につけるためには、英文を読む際に、その段落の要旨が何であるのかを常に意識して読むこと、つまりパラグラフリーディングを心がけることが必要である。読み終わったあと、英文から目を離して、その段落の内容を日本語や英語で要約してみる練習が有効である。
④過去問を用いた実戦練習を
- 文学部の問題は出題形式・内容ともにほぼ変化が見られない。入試直前の本番さながらの演習はもちろん大切だが、過去問をできるだけたくさん利用し、早い時期から定期的に実戦練習をしておこう。
- 同じ出題形式である文化構想学部の過去問を用いて練習するのも効果的だろう。