上智大学(文学部英文学科)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

上智大学(文学部英文学科)の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 06日

傾向と対策(一般選抜)

2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語適性検査】文学部英文学科

傾向

※2021~2023年度の分析

読解問題とその内容に関する英作文が出題される

出題形式 大問2題(〔1〕読解問題、〔2〕英作文問題)
試験時間 75分
解答形式 2023年度は設問数が18問。内訳は、マーク式による選択問題が13問、記述式では英文和訳が2問、単語を記述する設問が3問。

2021・2022年度は、設問数が15問で、全問マーク式。

※2021年度から、文学部英文学科では英語適性検査(英語長文読解とその内容に基づく英語小論文により、理解力・思考力・表現力を問う)が課されている。

出題内容

①読解

  • 評論、小説、エッセーのほか、新聞記事など時事的なテーマを扱ったものも多い。
  • 空所補充問題(主に単語・句)は、空所1つに対して4つの選択肢が与えられるのが一般的。文脈の把握と語彙の知識が問われる問題。
  • 内容把握問題は、内容説明、内容真偽、主題によって内容の理解を問うものだけでなく、長文中の下線部に関して、同意表現を選ぶ問題もある。

②英作文(2021年度から新たに課せられた形式)

  • 〔1〕の読解英文の内容に関連した英作文。
  • 2021・2023年度は意見論述型の英作文が、2022年度は要約型の英作文が課された。
  • 2021年度は200語程度、2022年度は120語以内、2023年度は50語以内の語数指定があった。

難易度

  • 2021年度から出題形式が変更され、英文の分量と設問数が減少したので、2022年度は読解問題に関しては従来よりも易化し、標準的な難度になったと言えるが、2023年度は内容が概念的で難解であった。
  • 要求されている英作文は、内容的にも分量的にも難度が高いので、十分な解答時間を確保できるよう、時間配分に注意したい。

対策

①長文読解問題対策

  • 出題される英語長文で取り上げられる題材は時事的な話題から小説、エッセーまで非常に幅広い。
    • 普段からいろいろなことに興味をもち、幅広くさまざまな内容の英文に親しむ必要がある。
  • 総合的な英語力を身につける方針のもとで勉強に臨まないと、上智大学の読解問題に対処する英語力を身につけることは難しいと言える。
    • 語彙力、文法・語法の知識、構文を把握する力、そして政治・経済・文化・科学などの一般教養がすべて関わってくる。
  • 長文を読み慣れていない人は、無理に難解な文章を読むのではなく、速読を意識して、平易でまとまりのある文章に数多く接するようにしよう。
    • 教科書をLesson単位で速読するなど、まずは簡単な英文ならば数ページを一息で読めるだけの実力をつけることが必要。

☞オススメ参考書『速読のプラチカ 英語長文』(河合出版)や『基礎 英語長文問題精講』(旺文社)、『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)

※これらを利用し、直読直解と精読を組み合わせた学習を心がける。

  • 英文を読むときには語彙力をつけることも意識する。上智大学の入試では、単語帳の先頭にある訳語を暗記するような学習の仕方では対応できない。英文中で使われている品詞を見極め、辞書で意味を確認することが必要である。
  • 実際の入試問題を使って、所定の時間内で長文を読んで解答する訓練を行う。
    • 試験日の組み合わせが変更されることで傾向が変わる可能性もあるので、上智大学他学部の問題もやっておくと心強い。各学部の問題を解いて設問形式ごとに十分練習しておこう。

②意見論述型・要約型英作文の力をつける

  • 自由英作文の問題集や国公立大学の過去問なども利用して、意見論述型・要約型の英作文の練習をしておくとよい。

☞オススメ参考書『大学入試 英作文実践講義』(研究社)

※英作文対策問題集に早めに取り組むとよい。

  • 文学や言語に関連する話題に敏感であることも必要。
    • 英語力に加えて、言語や文学に対する探究心も試されていると言ってよい。文学が好きであるというだけでなく、そこから何を学べるか、学びたいかを明確にしておこう。

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